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<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(基礎用語編)>⑤「工程設計」とは何か?(仕事の分解)

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

ここまで、

・売上
・粗利
・原価
と数字の話をしてきました。
今日は、いよいよ現場の核心です。
「工程設計」とは何か?
難しそうに聞こえますが、実はとてもシンプルです。

 工程設計=「仕事の分解」

工程設計とは、仕事を、細かく分けることです。
たとえば、名刺づくり
「名刺をつくる」という一言で終わらせると、何も見えません。

でも分解するとこうなります。

① データ確認
② 印刷
③ 乾燥
④ カット
⑤ 検品
⑥ 梱包

これが「工程」です。

なぜ工程設計が重要なのか?

理由は一つです。
なぜならロスが見えるからです。
・待ち時間
・やり直し
・動線のムダ
・作業の重複

これらは、分解しないと見えません。

B型事業所こそ工程設計が必要

就労継続支援B型 の現場では、

✔ 利用者ごとの特性が違う
✔ 作業スピードも違う
✔ 得意不得意も違う

だからこそ、「誰が」「どこを」「どう担当するか」を設計しないと、疲れるのは職員です。

工程を設計すると何が起きる?

✔ 作業が止まらない
✔ 得意な人に合った工程を任せられる
✔ 生産性が上がる
✔ 原価が下がる

そして最終的に、粗利が安定します。

 よくある間違い

「みんなで全部やる」
 「その日その日でなんとなく回す」
 「ベテランが全部フォローする」

これでは、属人化します。

工程設計とは、「仕組みにすること」です。

元エンジニア出身の行政書士としての視点

「回らない工程は、必ずどこかにムダ」がある可能性があります。
忙しいのにお金が残らない。
それは、工程が設計されていない可能性が高いかもしれません。


次回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(収益構造編)>⑥「下請け」と「自社製品」の違い,

2026年02月13日 12:58

<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(基礎用語編)>④原価とは何か?

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こんにちは,行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
前回は「売上・粗利・利益」の違いを整理しました。
今日は、その“根っこ”にある言葉です。
「原価」とは何か?
ここを間違えると、粗利は永遠に見えません。
 

 原価=材料費?

よくある答えです。
「うちは材料費がこれくらいです。」
でも、ここで止まっていませんか?
実は・・・
原価は、材料費だけではありません。

原価とは「その商品をつくるために直接かかったお金」

たとえば、名刺をつくる場合
✔ 用紙代
✔ インク代
✔ 外注加工費
これは分かりやすい。
でも、もう一つあります。
✔ 作業時間
ここをどう考えていますか?

 B型の難しさ

就労継続支援B型 では、人件費は給付費でカバーされています。
だから、「作業時間は原価に入れなくていい」という感覚になりやすい。
でも・・・本当にそれでいいのでしょうか?

見えない原価

たとえば、1個つくるのに30分かかる商品と5分でできる商品。
材料費が同じでも、どちらが粗利を生みやすいでしょうか?
答えは明らかです。
時間も、立派な原価です。

 原価を分解するとこうなる

① 材料原価(紙・資材など)
② 外注原価(加工委託など)
③ 作業時間原価(どれだけ時間を使うか)

この3つで考えると、初めて本当のコストが見えます。

 よくある落とし穴

「売れているのに、なぜかお金が残らない」

その理由の多くは、

✔ ロスが多い
✔ 作業が非効率
✔ 手戻りが多い
✔ 不良品が出る

つまり、見えない原価が膨らんでいるからです。

原価を制する者が工賃を制す

工賃は粗利から出ます。
粗利は売上 − 原価で決まります。
売上を上げるのは難しい。
でも、原価を見直すことは、今日からできます。

次回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(基礎編)>⑤「工程設計」とは何か?(仕事の分解)
2026年02月13日 12:35

<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(基礎用語編)>③「売上」「粗利」「利益」の違い

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

前回、「工賃とは何か」とお伝えしました。
前回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(基礎編)>②「工賃」とは何か?

すると、こういう疑問が出てきます。
家賃や水道光熱費って、給付費から出ていませんか?だったら“利益”の考え方は違うのでは?
今日はここを、誤解なく、スッキリ整理します。

まずは一般企業の場合

普通の会社では、こうなります。
売上10万円- 材料費5万円= 粗利5万円
粗利5万円- 家賃・光熱費など4万円= 利益1万円
これが一般的な損益構造です。
つまり、
✔ 売上=入ってきたお金
✔ 粗利=直接原価を引いた残り
✔ 利益=最終的に残ったお金
ここまではシンプルです。

 ではB型事業所では何が違うのか?

就労継続支援B型 は収入が二本立てです。

① 訓練等給付費(報酬)
② 生産活動収入(売上)

これが最大の特徴です。

 B型は二階建て構造

【① 事業全体の損益】
(給付費+生産活動売上)- 事業全体経費(家賃・人件費・光熱費など)= 事業全体の収支
ここで事業所は成り立っています。
家賃や水道光熱費は、多くの場合、給付費側でカバーされています。
【② 生産活動単体で見ると】
生産活動売上10万円- 材料費5万円= 粗利5万円
この「5万円」が、工賃の原資です。
原則として、工賃は生産活動収入の範囲内で分配とされています。
つまり、B型で本当に重要なのは、「利益」よりも生産活動の粗利です。

だからどうなるの?

先ほどの
売上10万
粗利5万
経費4万
→ 利益1万
この構造は、「一般企業モデル」としては正しい。
しかしB型では、家賃などの固定費は給付費側で支えられていることが多いため、単純に粗利5万-経費4万=利益1万とはなりません。

では何を見るべきか?

B型で本当に見るべき数字は、
✔ 生産活動の粗利
✔ 粗利率
✔ 1時間あたりの生産性です。
なぜなら・・・
工賃は、粗利から生まれるからです。

 ここが最大の落とし穴

給付費があるから、生産活動が赤字でも事業所は回ります。

でもそれは、

✔ 工賃は上がらない
✔ 構造は変わらない
✔ 「やっているだけ」になる

という状態を生みます。
これが、工賃が伸びない理由の正体ではないでしょうか!!


次回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(基礎編)>④原価とは何か?

2026年02月13日 02:44

<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(基礎用語編)>②「工賃」とは何か?

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こんにちは行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
前回は「生産活動とは何か?」でした。
今日は、その中心にある言葉。
「工賃」とは何か?
実はこの言葉、なんとなく使っていませんか?

 工賃って、給料なの?

まずここ、よく誤解されます。

就労継続支援B型 における工賃は、
生産活動によって得た収入から支払われる対価です。

つまり・・・

✔ 給料ではありません
✔ 最低賃金の適用もありません
✔ 出どころは「生産活動収入」です。

ここが最大のポイントです。

じゃあ、いくらが普通なの?

全国平均は月1万数千円台
「え、それだけ?」と思いますよね。
でも構造を見れば、理由ははっきりしています。

 工賃の正体は“余り”である

かなりシンプルに言います。

生産活動の売上 - 原価 = 粗利
粗利 - 経費 = 残るお金

この“残った部分”から工賃が出ます。

つまり・・・
工賃は「利益の分配」なんです。
売上が少ない
単価が安い
原価が高い
ロスが多い
これでは、工賃が上がるわけがありません。

 よくある勘違い

①「利用者が増えれば工賃は上がる」
違います。売上が増えなければ、分けるお金は増えません。
②「頑張れば工賃は上がる」頑張りだけでは上がりません。
構造が変わらない限り、数字は変わらないのです。

 では、どう考えればいい?

ここからが重要です。

工賃を上げたいなら、まず考えるのは——

① 目標工賃はいくらか?

② そのために必要な粗利はいくらか?

③ その粗利を出すには、いくら売ればいいか?

つまり「逆算」です。
たとえば、利用者10人1人あたり月2万円を目標→ 月20万円の工賃原資が必要。
粗利率50%なら、売上は40万円必要。これが現実です。

工賃とは“経営の結果”

工賃は、
・気持ち
・理念
・努力
ではなく、経営構造の結果です。
だから私は、生産活動を「工程設計」「収益構造」から見ます。
工賃は、感情ではなく“数字”で決まる。
でも・・・数字は、設計できます。

次回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(基礎編)>③「売上」「粗利」「利益」の違い
 
2026年02月13日 02:22

<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(基礎用語編)>①そもそも「生産活動」とは何か?

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
突然ですが質問です。
あなたの事業所の「生産活動」って、本当に“生産”していますか?
ちょっとドキッとしませんか?

「生産活動」って、そもそも何?

制度上は、就労継続支援B型 において
利用者が対価を得ることを目的として行う活動とされています。

難しそうですが、超シンプルに言うと、

✔ 何かをつくる
✔ 誰かに価値を届ける
✔ お金をいただく

これが「生産活動」です。

 でも現実はどうでしょう?

・封入
・袋詰め
・シール貼り
・部品組立

これ、悪いわけじゃありません。
でも、ちょっとだけ考えてみてください。
それは・・・
「作業」ではありませんか?
作業は「頼まれたことをこなすこと」、生産活動は「価値を生み出すこと」似ているようで、まったく違います。

たとえば、こんな違い

●下請け内職
→ 単価は相手が決める
→ 利益は薄い
→ 増やすには量をこなすしかない
● 自社製品
→ 価格は自分で決められる
→ 付加価値をつけられる
→ 工賃に反映しやすい

どちらが「生産」している感じがしますか?

なぜ軽く扱われがちなのか?

理由はシンプルです。

事業所の収入の中心は報酬(給付費)
生産活動収入は“おまけ”になりやすいからです。

だからこうなります。

「とりあえず内職でいいか」でも、その“とりあえず”が、何年も続いていませんか?

生産活動の本当の意味

私は元エンジニア出身の行政書士です。
ものづくりの現場では、こんな言葉があります。
「回らない仕組みは、仕組みではない。」
生産活動も同じです。
・赤字
・職員が疲弊
・工賃が上がらない

それは“活動している”けれど、“生産していない”可能性があります。

 生産活動とは、未来をつくること

本当の生産活動とは、

✔ 利用者の強みが活きる
✔ 現場が無理なく続く
✔ 工賃が上がる可能性がある
✔ 社会とちゃんとつながっている

そんな仕組みをつくること。

ただ作業を提供することではありません。

 最後に、ひとつ問いかけです

あなたの事業所の生産活動は、 
●「今を回すための作業」ですか?
●それとも「未来をつくる活動」ですか?

このシリーズでは、言葉をひとつずつ分解しながら、“なんとなくやっている生産活動”を“戦略ある生産活動”へと進化させていきます。

次回のブログはコチラ⇒<生産活動の基本用語解説(基礎編)>②「工賃」とは何か?
生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>

2026年02月13日 01:34

<B型事業所の生産活動悩み相談>⑤次の柱となる生産活動のつくり方

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

ここまで、

・構造の話
・粗利の話
・自社製品の話

をしてきました。

今日はその続き。

「次の柱」は、どうやって作るのか?

いきなりですが・・・
柱は「ひらめき」では作りません。
設計して作ります。
勢いで始めると、だいたい半年で止まります。

まず知ってほしいこと

多くの事業所がやりがちなこと。

✔ 流行っているからやる
✔ 他所が成功しているからやる
✔ 補助金が出るからやる

これは危険です。

柱とは、「自分たちに合っているもの」でないと続きません。

 3ステップで考える

STEP① 強みの棚卸し

まず外を見る前に、内側を見る。

・利用者さんの得意なこと
・職員の経験
・今ある設備
・地域とのつながり

ここにヒントがあります。

例えば、

デザインが得意な利用者さんがいる
→ 印刷+デザイン商品へ
農業経験のある職員がいる
→ 農福連携のブランド化へ
強みを無視して柱は作れません。
STEP② 小さくテストする

いきなり「事業化」しない。

✔ 月10個だけ売ってみる
✔ イベントでテスト販売
✔ 既存顧客にヒアリング

柱は「実験」から始まります。

元エンジニア出身の視点からみると試作→改善→試作が当たり前です。

生産活動もも同じです。

STEP③ 数字で判断する

感覚で続けない。

見るべきは3つ。

・粗利は出ているか?
・職員負担は適正か?
・利用者さんは活きているか?

この3つが揃えば、柱候補です。

どれかが欠けるなら改善が必要になります。

 柱とは何か?

柱とは
✔ 利益を生む
✔ 再現性がある
✔ 継続できる
この3つがあるもの、派手さは不要です。
安定して月20万円の粗利が出る活動は、立派な柱です。

 よくある失敗

・夢が大きすぎる
・設備投資が先行する
・売れる前に量産する
・担当者が1人で抱える

これ、全部止まるパターンです。

柱は「静かに育てるもの」です。

生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>||行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市
次回のブログはコチラ⇒<B型事業所の生産活動悩み相談>⑥現状を正しく把握するための自己診断チェックシート

2026年02月13日 00:47

<B型事業所の生産活動悩み相談>④「自社製品」を持つということの意味

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

ここまで、

・構造の話
・粗利の話
・逆算の話

をしてきました。

今日は、いよいよ核心です。

 なぜ「自社製品」が分岐点になるのか?

結論から言います。
自社製品を持つ=価格を決められる
これがすべてです。

 下請けと自社製品の決定的な違い

●下請け・内職
・価格 → 相手が決める
・量 → 相手が決める
・納期 → 相手が決める
・利益率 → コントロール不能
●自社製品
・価格 → 自分で決める
・価値 → 設計できる
・利益率 → 調整できる
・ブランド → 積み上がる

この差は、想像以上に大きい。

 工賃が上がる構造はどっち?

答えは明確です。
価格決定権がある側、いくら作業効率を上げても、価格を決められなければ限界があります。
自社製品は「利益を設計できる世界」に入るということです。

でも、よくある誤解

「自社製品=すごいものを作らないといけない」

違います。

大事なのは

✔ 派手さではない
✔ 規模でもない
✔ 最初から大ヒットでもない

大事なのは
小さくても“自分たちで値段を決められるもの”です。

発想を変える

例えば今、

・袋詰め作業をしている
・印刷をしている
・農作業をしている

それを、「工程」として見るか、「商品」に組み替えるか

ここが分岐点。

例えば
ただの焼き菓子
→ 地域限定ギフトにする
ただの名刺印刷
→ デザイン付きパック商品にする
ただの野菜
→ ストーリー付きブランド野菜にする
同じ作業でも、“意味づけ”で価格は変わります。

 本当の意味

自社製品を持つということは、単にモノを作ることではありません。

それは
✔ 主導権を持つこと
✔ 利益を設計すること
✔ 未来を選べること

です。

いきなり全部変えなくていい

よくある失敗「よし!全面リニューアルだ!」
これは危険です。
正解は
内職80%
自社製品20%
から始めること。
少しずつ比率を変える。
構造は徐々に変わります。
 

次回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>⑤次の柱となる生産活動のつくり方
生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>

2026年02月13日 00:23

<B型事業所の生産活動悩み相談>③工賃を本気で引き上げるための3つの視点

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

前回は下請け・内職中心の構造から脱却(主導権を取り戻す)という話をしました。
前回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>②下請け・内職中心の構造から脱却(主導権を取り戻す)

今日は、もう一段踏み込みます。

 

 結論から言います。

工賃は“頑張り”では上がりません。
構造を変えたときにだけ、上がります。
では何を変えるのか?
今日は3つの視点をお伝えします。
① 「単価」ではなく「粗利」を見る

よくある会話

「この作業、単価が低いんですよね…」
でも本当に見るべきは、単価ではなく“粗利”です。
例えば:
作業単価100円
材料費20円
実質利益80円
一方、
作業単価300円
材料費220円
実質利益80円

どちらも同じ。

数字を見ないと、“高く見える”仕事に振り回されます。


<工賃が上がらない事業所の共通点>

・売上は見ている
・でも原価は曖昧
・ロスは感覚
・時間コストは未計算

これでは、努力が利益に変わりません。

福祉だからこそ、「やさしいどんぶり勘定」から卒業する必要があります。

② 「量」ではなく「価値」を上げる

内職構造は、「もっと数をこなそう」という発想になります。

でもこれは限界があります。

利用者さんの体力には限界がある。
職員の余力にも限界がある。

だから視点を変えます。
量を増やすのではなく、価値を増やす。

例えば:
・パッケージを変える
・セット商品にする
・ストーリーをつける
・名入れ対応をする
・地域ブランドと組む

同じ作業でも、売値は変わります。

ここに“設計の力”があります。

③ 「作業」ではなく「商品」を持つ

これが最大の分岐点。

下請けは「作業」です。
脱却は「商品」です。

違いは何か?

✔ 価格を決められる
✔ 利益率を設計できる
✔ ブランドが積み上がる

一発逆転は不要です。

小さくてもいいです。
ひとつでいいです。
“自分たちの商品”を持つ、ここから構造が変わってきます。

 ちょっと現実的な話

工賃を本気で上げたいなら、

・今の平均工賃
・目標工賃
・必要粗利
・必要販売数

これを一度、逆算してみてください。
ほとんどの事業所は、「なんとなく」目標を言っています。
でも数字に落とすと、必要な構造が見えてきます。

私はエンジニア時代、設計は“逆算”でやっていました。
生産活動もも同じです。
理想から逆算する。感覚ではなく、設計で上げる。

 逆算の考え方と数字

やることはたった4つです。

STEP① 今の平均工賃を出す
例)
・利用者 20名
・月の総工賃支払額 200,000円

 平均工賃 = 200,000 ÷ 20 = 10,000円

まずは“今”を正確に出します。
ここは感覚NG。必ず数字。

STEP② 目標工賃を決める
例えば、
「せめて月20,000円にしたい」
今10,000円 → 目標20,000円
つまり1人あたり+10,000円必要

20人なら?

10,000円 × 20人 = +200,000円必要

ここで初めて、「どれくらい足りないか」が見えます。

STEP③ 必要粗利を出す
ここ重要です。
工賃は「売上」ではなく「粗利」から出ます。

例えば:

今の経費構造で工賃に回せる割合が売上の40%なら…

200,000円の工賃を増やすには200,000 ÷ 0.4 = 500,000円の売上増
つまり、 月50万円の売上を新たに作らないといけない、ここで多くの人が固まります(笑)
でも大丈夫、まだ分解します。
STEP④ 必要販売数を出す

例えば、商品単価 2,500円
粗利率 50%(1,250円利益)

必要粗利(残る利益) 200,000円なら200,000 ÷ 1,250 = 160個販売

つまり、毎月160個売れれば目標工賃に届く計算。

 ここで気づくこと

「無理だ…」と思うか、「じゃあ単価上げよう」と思うか。

例えば、
単価5,000円
粗利2,500円なら

200,000 ÷ 2,500 = 80個

半分になります。

つまり、

✔ 数を増やすか
✔ 単価を上げるか
✔ 粗利率を改善するか

戦略が見えてきます。

次回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>④「自社製品」を持つということの意味
生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>

2026年02月12日 23:33

<B型事業所の生産活動悩み相談>②下請け・内職中心の構造から脱却(主導権を取り戻す)

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こんにちは。行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

前回は、忙しいのに、なぜか豊かにならない」この正体が“構造”にある、という話をしました。

前回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>①「忙しいのに、なぜか豊かにならない」
今回はいよいよ本題。
 

「脱・内職」って、どういうこと?

いきなりですが・・・
脱却とは、
内職をやめることではありません。
本当の意味は、主導権を取り戻すこと、ここが本質です。

内職構造の正体

下請け・内職中心の構造は、こうなっています。
・価格 → 相手が決める
・仕事量 → 相手が決める
・納期 → 相手が決める
・仕様 → 相手が決める
つまり、ほぼ全部、相手が決める。
これでは、どれだけ努力しても“経営”ではなく“受託作業”です。
例えるなら、ずっと時給制の世界にいる状態です。
頑張っても「効率が良い人」になるだけで、「利益が出る人」にはなれません。

脱却の第一歩は「視点の変更」

脱却とは、「作業」から「価値」へ視点を変えること。
たとえば、今やっている袋詰め作業。
それ自体は単価が低い。
でも、
・パッケージを変えたら?
・セット商品にしたら?
・地域ブランドと組んだら?
・名入れサービスをつけたら?
作業は同じでも、価値は変えられる。
ここにヒントがあります。

3つの“脱却スイッチ”

① 価格決定権を取り戻す

自分たちで価格を決められる商品・サービスを持つ。

これがない限り、工賃は本気では上がりません。

② 「工程」ではなく「完成品」を持つ
今は工程の一部かもしれません。
でも、完成品を持てば、利益の取り分は変わります。
一気に全部やらなくていい、一部でもいい。
“自分たちの商品”を持つ、これが大きな分岐点。
③ 利用者さんの強みを軸に考える
内職中心だと、「この作業できる人?」という発想になります。
でも脱却は逆、「この人の強みは何?」から考える。
得意を軸に商品を設計する。
これが本来の福祉的発想でもあります。

 でも正直、怖いですよね

「そんなの、うちにできるの?」これ、みんな言います。
いきなりフルモデルチェンジしません。
脱却とは、
 全部壊して作り直すことではない。
 少しずつ“比率を変える”ことです。
例えば:
・内職80% → 70%へ
・自主活動20% → 30%へ

この積み重ねで、構造は変わります。

 エンジニア的に言うと

私はエンジニア出身の行政書士です。
工程改善は、一気に変えません。
ボトルネックを見つけ、少しずつ流れを良くします。
B型の生産活動も同じ。
まずは、
・どこが利益を止めているか?
・どこに主導権がないか?
・どこに可能性があるか?

これを冷静に見る。

感情ではなく、構造で見ます。

次回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>③工賃を本気で引き上げるための3つの視点

生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>

2026年02月12日 23:04

<B型事業所の生産活動悩み相談>①「忙しいのに、なぜか豊かにならない」

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

いきなりですが、質問です。
今の生産活動、「忙しい」のに「工賃は上がらない」そんな状態になっていませんか?

もし「うっ…」となったら、この記事はあなたのためのものです。

 

 よくあるB型あるある

まずは、ちょっとチェックしてみましょう。

☑ 毎日作業はある(むしろ忙しい)
☑ でも月末に数字を見るとため息
☑ 単価は相手が決める
☑ 利用者さんは頑張っている
☑ 職員も頑張っている
☑ なのに余裕がない
これ、実は構造の問題なんです。
頑張り不足ではありません。

なぜ工賃が上がらないのか?

答えはシンプル。

「値段を自分で決められないから」

下請け・内職中心の場合、単価は発注元が決めます。
どれだけ丁寧にやっても、どれだけスピードが上がっても、基本、単価はそのまま。

例えるなら・・・
一生懸命バイトしても、時給は変わらない世界です。
これで工賃を上げようとするのは、なかなかハードモードです。

 問題は「内職」じゃない

ここ、大事です。

内職が悪いわけではありません。
問題は、「それしかない」状態
内職は“入り口”としてはとても優秀です。
でも、そこに居続ける設計しかないと、未来はずっと横ばい。
工賃も横ばい、余裕も横ばい、ちょっと悲しいですよね。

まずやるべきことは

よくある誤解、「よし!自社製品だ!」「よし!ネット販売だ!」
いきなりジャンプしようとすると、だいたい着地失敗します。
最初にやるべきことはシンプル。
今をちゃんと見ること。

例えば・・

・本当に利益は出ている?
・原価、把握している?
・ロス、見えている?
・職員の負担、数字で見える?
・利用者さんの“強み”、活かせている?

ここが曖昧なままでは、どんな新しいことも続きません。

 生産活動は「福祉」であり「事業」

私はエンジニア出身です。
ものづくりの現場で学んだことがあります。
仕組みが回らないものは、必ず止まる。
福祉だから数字を見なくていい、は幻想です。

 

むしろ逆、数字を見ないと、利用者さんの頑張りが報われない。
工賃を上げたいなら、「やさしさ」だけでなく「構造」を見る必要があります。

もしかして、こんな違和感ありませんか?

・このままでいいのか分からない
・でも何から手を付ければいいか分からない
・新しいことは怖い
・でも現状も不安

その違和感、正常です。

むしろ、健全です。
経営が本気になる瞬間は、「なんかおかしいぞ?」から始まります。


次回のブログはコチラ⇒<生産活動悩み相談>②下請け・内職中心の構造から脱却するとは?

生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>

2026年02月12日 22:39

行政書士事務所
ライフ法務
プランニング

所在地
〒989-6436宮城県大崎市
岩出山字二ノ構143番地
電話番号 0229-87-3434
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜・日曜

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