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<就労継続支援B型の生産活動・工賃アップのためのマーケティング入門>③工賃アップの計算式

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
ここまで、<工賃が上がらない理由>、<マーケティングって何?>をお話してきました。
今日は、いよいよ核心です。



 

工賃アップには計算式があります。

感覚ではありません。
根性論でもありません。

ちゃんと計算式があります。

まず大前提

工賃はこれで決まります。
売上 − 経費 = 工賃原資
そして、工賃原資 ÷ 利用者人数 = 平均工賃
これだけです。
シンプルです。

では、工賃を上げるには?

答えは3つしかありません。
① 売上を上げる
② 経費を下げる
③ 利用者人数とのバランスを設計する

これが工賃アップの公式です。

でも、多くの現場で起きていること

✔ 売上はなんとなく
✔ 原価計算をしていない
✔ 粗利を見ていない
✔ 「忙しい=うまくいっている」と思っている

ここが落とし穴です。

具体例で見てみましょう

例えば、

売上:50万円
経費:30万円

残るのは20万円。
利用者20人なら、
 平均工賃1万円
もし工賃を2万円にしたいなら?
単純に考えて、 原資は40万円必要

つまり、売上を増やすか、利益率を上げるしかないです。

工賃アップの本当の計算式

もう一段、深くいきます。

売上はこう分解できます。
売上 = 単価 × 販売数
つまり、工賃アップの計算式は(単価 × 数 − 経費)÷ 人数
ここまで分解できます。

どこを変えるか?

✔ 単価を上げる?
✔ 数を増やす?
✔ 原価を下げる?
✔ 人数とのバランスを見直す?
戦略はここで決まります。


次回のブログはコチラ⇒

 

2026年02月24日 02:15

<就労継続支援B型の生産活動・工賃アップのためのマーケティング入門>②マーケティングって何?

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
前回は、「なぜ工賃は上がらないのか?」
前回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型の生産活動・工賃アップのためのマーケティング入門>①なぜ工賃は上がらないのか?

答えは、頑張り不足ではなく構造の問題というこを書きました。
今日は、その構造を変える話です。

 

マーケティングって何?

「営業が苦手で…」「売り込みはちょっと…」よく聞きます。
でも、安心してください。
マーケティングは、売り込むことではありません。

マーケティング=売れる前の準備

これが本当の意味です。

<例えば、印刷の仕事の場合>
「なんでも印刷できます」これでは弱いです。
誰向けなのか分からないからです。
それでは「町内会のお祭りチラシを、50枚から翌日渡しできます」とうたったら・・・どうでしょう?

・誰に → 町内会
・何を → お祭りチラシ
・どれくらい → 50枚から
・価値 → 翌日渡し

一気にイメージが湧きますよね。
これが、マーケティングです。

売れない現場の共通点

・何を売るか毎回違う
・値段はなんとなく
・誰に売るか決めていない
・販路は知り合い頼み

これでは、安定しません。
ラーメン屋で言えば、「味は日替わりです。値段も日替わりです。」と言っているのと同じです。
こんなラーメン屋あったら怖いですよね。

マーケティングは整理

やることは、たった4つ。

✔ 誰に売るか
✔ 何を売るか
✔ いくらで売るか
✔ どう届けるか

これを先に決める。
それだけです。

なぜ工賃に関係するのか?

売上 − 経費 = 工賃原資
売上が安定しないと、工賃も安定しません。
マーケティングとは、売上を安定させる準備です。

次回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型の生産活動・工賃アップのためのマーケティング入門>③工賃アップの計算式
2026年02月24日 01:46

<就労継続支援B型の生産活動・工賃アップのためのマーケティング入門>①なぜ工賃は上がらないのか?

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。

工賃アップについて今日はちょっとド直球でいきたいと思います。



 

こんなに頑張っているのに

現場は本気です。

・利用者さん、毎日来ている
・支援員さん、全力で支援している
・作業量、去年より増えている

なのに…通帳の数字、ほぼ変わらない。
なぜでしょう?

答え:頑張る方向がズレているから

ちょっと想像してください。
時給10円の仕事を1日100個やる。
翌月は200個やる。
さて、収入は?…増えます。
でも、劇的には増えません。
なぜなら、「単価が10円」だからです。
これが内職モデルの正体です。

工賃は努力賞ではありません。

ここが一番の誤解ポイントです。
工賃は、「頑張ったで賞」ではありません。
売上 − 経費 = 工賃原資これだけです。
つまり、売上が小さいと
どう頑張っても残りは小さい。
数字は、優しくありません。

下請けモデルの怖さ

下請けの世界では、
・単価は相手が決める
・納期も相手が決める
・値上げ交渉はほぼ不可
つまり、自分でハンドルを握っていない状態です。
アクセル踏んでるのに、車は相手が運転している。
これではスピードは出ません。

よくある誤解

 「制度が悪い」
 「報酬が低い」
 「利用者が重度だから難しい」

違います。
問題はそこではない。
本当の原因は・・・

工賃が上がらない本当の理由

まとめます。

1,単価を決められない
2,原価計算をしていない
3,粗利を見ていない
4,販路を持っていない

つまり、事業として設計していない。

厳しい言い方ですが、「福祉」だけでは工賃は上がりません。
「経営」が必要です。

でも、希望はあります

逆に言えば、
✔ 単価を上げる
✔ 粗利を管理する
✔ 自社製品を持つ
✔ 販路をつくる
これをやれば、構造は変えられます。
才能はいりません。
2026年02月24日 01:24

<就労継続支援B型の制度理解>②(Ⅰ)〜(Ⅵ)の制度上の違い

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
前回は、B型には(Ⅰ)〜(Ⅵ)まで6つの区分がある、という全体像をお伝えしました。
「結局、何がどう違うの?」を、できるだけ分かりやすく整理します。

 

 まず最初に、誤解をひとつ

B型は6種類ある…ように見えますよね。
でも実は違います。
本質は“2種類”です。
え?じゃあ(Ⅰ)〜(Ⅵ)は何なの?
という話です。

 正体は「2つの考え方 × 3つの人員配置」

制度の中身は、こうなっています。

① 工賃水準評価型(Ⅰ〜Ⅲ)

→ 工賃に応じて報酬が変わるタイプ

区分 人員配置 ざっくりイメージ
(Ⅰ) 6:1 手厚い+高工賃向き
(Ⅱ) 7.5:1 中間型
(Ⅲ) 10:1 最低配置
ポイントはこれです。
 前年度の平均工賃月額で、翌年度の報酬単位が決まる。
 
つまり、工賃が上がる
→ 報酬も上がる
工賃が下がる
→ 報酬も下がる
完全に連動型です。
がんばれば伸びる。
でも、下がれば翌年に響く。
まさに成果連動型です。
 
② 一律評価型(Ⅳ〜Ⅵ)

→ 工賃に関係なく報酬は固定

区分 人員配置 特徴
(Ⅳ) 6:1 固定
(Ⅴ) 7.5:1 固定
(Ⅵ) 10:1 固定
こちらはシンプル。
工賃が月5,000円でも月25,000円でも
報酬は同じ。
安定型です。
※正式に名称が制度上、決まっているわけではない(工賃水準評価型と一律評価型)

 ここが決定的に違う

① お金の動き方が違う
工賃水準評価型 一律評価型
工賃で報酬が動く 報酬は固定
② 経営リスクの向きが違う

< 工賃水準評価型>
→ 工賃が落ちると翌年の基本報酬が下がる

< 一律評価型>
→ 報酬は安定。ただし工賃を上げても報酬は増えない

③ 事業所の“性格”が変わる
工賃水準評価型は、「生産活動で結果を出す」ことが前提
一律評価型は、「安定的な支援体制」を重視する設計
制度そのものが
・ 攻めるか
 ・守るか
を選ばせているわけです。

どれが正解?

ここが一番聞かれるところです。
答えは、利用者構成によります。
例えば、

・重度区分が多い
・医療的配慮が必要

この場合、急激な工賃アップは難しい。

無理に工賃水準評価型を選ぶと、翌年、報酬が下がるリスクがあります。

一方で、

・軽度利用者が多い
・作業能力が安定している
・販路を持っている

ならば、工賃水準評価型は武器になります。

「どれが得?」は危険

制度を知らずに選ぶと、

✔ 人員配置が重すぎる
✔ 工賃設計が破綻する
✔ 翌年度単位が急落する

ということが起きます。

制度は善悪ではありません。

大切なのは、「どれが一番単位が高いか」ではなく、「自分の事業所の設計に合っているか」
制度は道具です。
正しく理解すれば、経営を守る武器になります。
知らなければ、翌年に影響が出る可能性があります。

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2026年02月24日 00:54

<就労継続支援B型の制度理解>①B型サービス費を“2つのタイプ”で理解する

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
 
就労継続支援B型の経営を考えるうえで、避けて通れないのが 「サービス費区分」 です。
今日は、B型サービス費(Ⅰ)〜(Ⅵ)とは何か?を制度として整理します。
 

そもそも「B型」とは何か?

就労継続支援B型は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスです。

一般就労が難しい方に、

・働く機会
・生産活動
・工賃の支払い

を提供する制度です。
雇用契約は結びません。
ここがA型との大きな違いです。

「サービス費」とは何か?

事業所の主な収入は、利用者からの利用料ではなく「給付費」です。
その基本報酬が就労継続支援B型サービス費です。
そしてこの報酬は、Ⅰ〜Ⅵの区分に分かれています。

なぜⅠ〜Ⅵに分かれているのか?

理由は明確です。
 事業所の状態によって評価が変わるからです。

主な評価要素は

・平均工賃
・利用者の障害支援区分
・人員配置
・各種体制加算

つまり、どの事業所も同じ単価ではありません。

区分の全体構造

まずは全体像

区分 人員配置 評価方式
(Ⅰ) 6:1 工賃水準評価型
(Ⅱ) 7.5:1 工賃水準評価型
(Ⅲ) 10:1 工賃水準評価型
(Ⅳ) 6:1 一律評価型
(Ⅴ) 7.5:1 一律評価型
(Ⅵ) 10:1 一律評価型
大きく分かれるのは、
 Ⅰ〜Ⅲ(工賃水準評価型)
 Ⅳ〜Ⅵ(一律評価型)
この2系統です。※正式に名称が制度上、決まっているわけではない(工賃水準評価型と一律評価型)

Ⅰ〜Ⅲ(工賃水準評価型)

こちらは連動型です。

● 判定基準

前年度の 平均工賃月額 により、単位数が変動します。
つまり、工賃が上がれば → 報酬単位も上がる
工賃が下がれば → 報酬単位も下がるという仕組みです。
経営と生産活動がガッチリつながっています。

● 例(定員20人以下の場合)

平均工賃月額 (Ⅰ)6:1 (Ⅱ)7.5:1 (Ⅲ)10:1
45,000円以上 高単位 高単位 高単位
30,000円台 中単位 中単位 中単位
15,000円台 低単位 低単位 低単位
10,000円未満 最低単位 最低単位 最低単位

※実際の単位数は利用定員区分(20人以下、21〜40人等)で異なります。

● 特徴
・工賃が報酬に直結する
・生産活動設計が経営を左右する
・工賃向上計画の提出が前提
・「生産活動をどう設計するか」が最大テーマ
つまり、 経営と現場が直結する区分です。
頑張れば伸びる。でも設計を誤ると、苦しくなる。
攻めの構造です。

Ⅳ〜Ⅵ(一律評価型)

こちらは安定型です。

● 判定基準
平均工賃による単位変動はありません。
区分 人員配置 単位
(Ⅳ) 6:1 固定単位
(Ⅴ) 7.5:1 固定単位
(Ⅵ) 10:1 固定単位

● 特徴

・工賃が単位に影響しない
・支援内容中心の評価
・重度割合が高い事業所に適合しやすい
・生産活動リスクを報酬が直接左右しない
こちらは、 支援重視型の設計と言えます。
安定志向、リスクを抑えた構造です。

どちらが正解?

正解はありません。
あるのは、
✔ 利用者の区分構成
✔ 想定平均工賃
✔ 人員配置
✔ 固定費
✔ 生産活動の粗利率

これらを踏まえた収支が安定する設計だけです。

B型サービス費(Ⅰ〜Ⅵ)は、
・6つの区分に見えて
・実は2つの思想に分かれている
攻めるか、安定かの選択になります。

次回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型の制度理解>①B型サービス費を“2つのタイプ”で理解する
2026年02月20日 01:20

<B型事業所の生産活動悩み相談>⑨よくある悩みと解決のヒント

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
生産活動のサポートをしていると、必ず出てくる“共通の悩み”があります。
今日は、現場でよくいただく質問をQ&A形式で整理します。




 

 

Q1:工賃が上がりません。どうすればいいですか?
A:まず「構造」を見直してください。
工賃が上がらない理由は、たいていこの3つです。
1,単価が低い
2,粗利率が低い
3,工程効率が悪い
「頑張る」ではなく、
・今の平均工賃
・目標工賃
・必要粗利
・必要販売数
を一度、逆算してみてください。
感覚ではなく「数字」で見ること。
ここが第一歩です。
 
Q2:重度の利用者さんが多く、生産性が不安です。
A:工程設計でカバーできます。
重度区分4以上の方が多い事業所でも、
・分業化
・治具の工夫
・作業の単純化
・前工程/後工程の分離
これで十分戦えます。
「できない」ではなく、「どう分解するか」です。

 

Q3:下請け中心から脱却したいのですが不安です。
A:いきなりゼロにはしなくていいです。
理想は、
下請け 70%
自社商品 30%
→ 徐々に比率を変える。
「柱をもう一本立てる」感覚で
リスクを分散しながら、粗利率を上げていきます。
 
Q4:工賃連動型は本当に成り立つのでしょうか?
A:成り立たせる設計が必要です。
重要なのは、
・平均工賃
・区分構成(区分4以上の割合)
・人員配置
・固定費
のバランスです。

 

Q6:販路がありません。
A:販路は「作る」ものです。
・既存の取引先に横展開
・地域企業との連携
・ネット販売
・イベント出店
最初は小さく広報活動
 
生産活動の悩みは
・工賃
・構造
・工程
・販路
・制度設計
この5つに集約されます。
制度を理解し、構造を整理し、数字で設計する。

 

2026年02月20日 00:38

<B型事業所の生産活動悩み相談>⑧生産活動の悩み相談は課題を整理する場です。

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
既存のB,型事業所さんからご相談を受けるとこのような言葉が飛び交います。
「大場さん、結局どうすればいいですか?」
でも私は、すぐに“答え”を出しません。
なぜなら・・・
相談は「答えを出す場」ではなく、「整理する場」だからです。

 

相談は課題整理の場

事業の課題は、たいてい“表面”と“本質”が違います。
たとえば、
「工賃を上げたい」という相談。
でも掘り下げると、
・単価の問題
・販路の問題
・工程設計の問題
・職員体制の問題
・そもそもの方向性の問題

が絡み合っています。

この状態で答えをだすと応急処置だけで終わる可能性が高いです。

相談の本当の価値

相談とは、

✔ 思考を言語化する
✔ 情報を並べる
✔ 感情を整理する
✔ 優先順位をつける

プロセスです。
言葉にすることで、初めて見えるものがあります。

課題整理ができると何が起きるか?

・課題が絞られる
・無駄な投資を防げる
・焦りが減る
・覚悟が決まる

そして最終的に、自分で答えを出せる状態になります。
これが一番強い。

コンサル型行政書士としての役割

私は「指示を出す人」ではありません。
現場を一緒に俯瞰し、
・数字
・人
・工程
・未来像
を整えていく。
答えは、多くの場合、相談者の中にあります。

整理されていない状態の危険性

・整理せずに動くと、
・補助金頼みになる
 ・設備先行になる
 ・新規事業を乱発する
 ・職員が混乱する

結果、現場が疲弊します。

生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>||行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市
次回のブログはコチラ⇒<B型事業所の生産活動悩み相談>⑨よくある悩みと解決のヒント

2026年02月16日 02:09

<B型事業所の生産活動悩み相談>⑦生産活動の見直しに必要なヒアリング

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
生産活動を見直すとき、多くの事業所がまず考えるのは
・単価はいくらか
・新しい作業は何があるか
・設備はいくらかかるか
ですが・・・
実は、一番最初にやるべきことは「ヒアリング」です
 

なぜヒアリングが重要なのか?

ヒアリングとは、単なる「現状確認」ではありません。
未来を設計するための“情報収集”です。

ヒアリング不足で起こること

・ 職員が疲弊する
 ・利用者に合わない作業を導入する
 ・設備だけ増えて売れない
 ・収益が改善しない

つまり、頑張ったのに成果が出ない状態になります。

本当に聞くべきこと

ヒアリングで重要なのは、
売上の数字だけではありません。

① 現在の生産構造

・作業内容
・単価
・工数
・ロス

② 職員体制

・誰が中心か
・得意分野
・負担の偏り

③ 利用者の特性

・集中力の持続時間
・得意な作業
・潜在的な強み

④ 経営者の本音

・本当にやりたい方向性
・将来ビジョン
・不安に思っていること

ここを深掘りしない限り、未来設計はできません。

ヒアリングは「問題探し」ではない

誤解されがちですが、ヒアリングは「ダメ出し」ではありません。

目的は、

✔ 強みを見つける
✔ 伸ばせる部分を明確にする
✔ 無理を見抜く

ことです。

私が大切にしている問い

私は常にこう自問します。
「その選択は、その人のためになるだろうか。」

制度に合っているかよりも、現場で無理なく続くかどうか。

生産活動は“続くこと”が最優先です。

ヒアリングが変えるのは「未来」

ヒアリングを丁寧に行うと、
・単価を上げる道が見える
・自社製品の可能性が見える
・無駄な投資が防げる
・工賃アップの現実的ルートが描ける

つまり、事業の未来が具体化します。
生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>||行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市
次回のブログはコチラ⇒<B型事業所の生産活動悩み相談>⑧相談は課題を整理する場です。

2026年02月16日 01:47

<B型事業所の生産活動悩み相談>⑥現状を正しく把握するための自己診断チェックシート

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こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
生産活動のご相談を受ける中で、私が最初に行うのは「改善提案」ではありません。
まずやるのは、現状の見える化です。
今日は、あなたの事業所の“いま”を確認する自己診断チェックシートをお届けします。
感覚ではなく、構造で見ていきましょう。

生産活動・自己診断チェックシート

※「はい=1点」「いいえ=0点」で合計点を出してください。

① 売上構造チェック

□ 主な売上は下請け・内職である

□ 自社製品の売上は全体の30%未満

□ 価格は相手(発注元)が決めている

□ 値上げ交渉をしたことがない

□ 売上が止まると一気に不安になる

 3つ以上チェック=構造依存型

② 工賃・収益チェック

□ 平均工賃を即答できない

□ 粗利を計算したことがない

□ 商品ごとの原価を把握していない

□ 給付費頼みの運営になっている

□ 「忙しい=儲かっている」と思っている
 3つ以上チェック=数字が見えていない状態

③ 工程・現場チェック

□ 作業が属人化している

□ 手順書が整備されていない

□ ロス(やり直し・待ち時間)が多い

□ 利用者の特性と作業が合っていない

□ 職員が常にバタバタしている

 3つ以上チェック=工程設計が未整理

④ 販路・マーケティングチェック

□ 販路は1~2箇所しかない

□ SNS発信をしていない

□ 商品の「強み」を言語化できない

□ ターゲットが曖昧

□ 価格の根拠を説明できない

 3つ以上チェック=販売設計不足

 合計点の目安
・0~5点 → 安定型
・6~10点 → 要改善
・11~15点 → 構造改革ゾーン
・16点以上 → 本気でモデル転換が必要

 なぜ自己診断が必要なのか?

多くの事業所は、「忙しい」「利用者は頑張っている」「売上は出ている」
ここで止まります。

ですが、本当に見るべきは

✔ 粗利は出ているか
✔ 必要販売数を把握しているか
✔ ロス率はどのくらいか
✔ 自社主導の売上比率は何%か

です。

構造を変えない限り、工賃は上がらない

一つ問いです。

あなたの事業所は、

・単価を自分で決められますか?
・販売先を自分で増やせますか?
・値上げ交渉できますか?

もし難しいと感じるなら、それが“現在地”です。
責めるためではありません。
設計し直すためのスタート地点です。


生産活動の悩み相談<内職中心の事業所向け>||行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市
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2026年02月16日 00:57

<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(現場用語編)>

第12回|「ロス」とは?

こんにちは、行政書士の大場です。

工賃アップを考えるとき、
実は一番先に向き合うべきものがあります。

それが――

👉 **「ロス」**です。


■ ロスとは何か?

ロスとは、

本来なら利益になったはずのものが、途中で失われること。

つまり、

見えない赤字です。

帳簿にははっきり出ませんが、
確実に利益を削っています。


■ ロスはどこで生まれる?

① 材料ロス

・印刷ミス
・カットずれ
・破損や汚れ
・余った材料の廃棄

材料費は「現金」です。
捨てた瞬間、利益も一緒に消えます。


② 時間ロス

・指示待ち時間
・段取りの悪さ
・手戻り作業
・準備に時間がかかる工程

時間もコストです。
働いているのに生産が進んでいない状態は、利益を生んでいません。


③ 工程ロス

・無駄な工程が多い
・移動距離が長い
・二重チェックのやりすぎ
・属人化している

工程が整理されていないと、
同じ売上でも利益が残りません。


■ ロスは「粗利」を食べる

例えば:

売上10万円
原価5万円
→ 粗利5万円

でもロスで1万円消えていたら?

→ 粗利4万円

経費が4万円なら?

👉 利益はゼロ。

ロスは静かに利益を溶かします。


■ B型事業所で多いロス

現場でよく見るのは、

・単価が低すぎる「構造ロス」
・作業が細かすぎる「工程ロス」
・売れない商品を作る「販売ロス」

つまり、

頑張っているのに残らない。

これが一番苦しい状態です。


■ ロス削減は、今すぐできる工賃アップ策

工賃を上げる方法は、

① 単価を上げる
② 販売数を増やす
③ ロスを減らす

この中で、

③は今日から着手できます。

設備投資はいりません。
新規営業も不要です。

まずは「漏れている利益」を止めること。


■ 今日できるロスチェック

✔ ミスはどこで起きている?
✔ 指示待ちはないか?
✔ その工程、本当に必要?
✔ 売れていない商品を作っていないか?

2026年02月15日 02:11

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〒989-6436宮城県大崎市
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