こんにちは、行政書士の大場です。
就労継続支援B型のご相談を受けていると、多くの方が、こんなことを口にされます。
「正直、収支がよく分からなくて…」「儲かっているのか、苦しいのか、判断がつかないんです」実はこれ、とても普通の感覚だと思っています。B型の収支って、普通の事業と比べると、かなり分かりにくい構造をしているからです。
売上が「仕事の対価」じゃないという特殊さ
まず一番大きいのがここです。
B型事業所の売上の中心は、仕事の成果そのものではなく、障害福祉サービスの報酬(給付費)です。
一般の事業であれば、
・仕事を受ける
・作業をする
・売上が立つ
という流れが分かりやすいですよね。
でもB型の場合は、
・利用者が通う
・サービスを提供する
・日数と人数に応じて報酬が入る
という構造です。
この時点で、「売上=頑張った結果」という感覚が、少しズレてきます。
生産活動が“売上の中心”ではないという誤解
もう一つ、よくある勘違いがあります。
「生産活動で売上を作らないと、B型は厳しいですよね?」もちろん、生産活動はとても大事です。
でも、B型の収支全体で見ると、
でも、B型の収支全体で見ると、
・給付費
・生産活動収入
のうち、圧倒的に大きいのは給付費です。
生産活動の売上が少ない=即赤字、というわけではありません。
ただし逆に、
・給付費の構造を理解しない
・人員配置や稼働率を見ていない
状態で、生産活動だけを頑張ろうとすると、「なんか忙しいのに、全然楽にならない」という状況になりやすいです。
「黒字なのに苦しい」という不思議な感覚
B型事業所の相談で、実はよくあるのがこのパターンです。
・数字上は黒字
・でも現場はバタバタ
・職員も余裕がない
・管理者はずっと不安
これは、
・どこで利益が出ているのか
・どこが負担になっているのか
が見えていないまま運営しているケースが多いです。
収支を「結果」だけで見ていると、この状態に気づきにくいんですね。
まず大事なのは「分かろうとすること」
この回では
「細かい計算を覚えましょう」
「数字に強くなりましょう」
という話はあまりしません。
それよりも
・B型の収支は、そもそも普通の事業と違う
・分かりにくくて当たり前
・だからこそ、考え方が大事
という前提を、まず共有したいと思っています。
次回のブログはコチラ⇒第2回<新規開設者向けブログ講座:収支と制度編> 黒字か赤字かより先に見る数字