第7回<新規開所者向けブログ講座:制度理解編>B型事業は、なぜ「事業」として設計する必要があるのか
こんにちは、行政書士の大場です。
現場の実情を伺う中で感じた「違和感」についてお話ししました。
今回は、第6回で触れた違和感を一段深掘りしながら、なぜ就労継続支援B型は単なる「福祉施設」ではなく、「事業」として設計する必要があるのかという点について整理していきます。
「B型は福祉だから、事業ではない」という誤解
B型事業所の運営を巡って、次のような考え方を耳にすることがあります。
気持ちとしては、理解できる部分もあります。
しかし、制度設計・ガイドライン・報酬体系を冷静に見ていくと、
就労継続支援B型は、最初から「事業」として設計されている制度であることが読み取れます。
法律上も「事業」として位置づけられている
就労継続支援B型は、
という枠組みの中にあります。
生産活動が「事業活動」として扱われている理由
単に「作業をしている」だけでは足りず、
が説明できなければ、就労支援としての評価が難しくなります。
「事業として考える=儲ける」ではない
すぐに
たとえば、
これらに一貫した説明ができることが重要になります。
ガイドラインが求めている「説明責任」
という説明責任が強く意識されています。
のいずれにおいても共通する流れです。
「うちは福祉だから」という理由だけでは、説明として不十分になりつつあります。
事業として設計されていないB型のリスク
事業設計が曖昧なまま運営を続けると、次のようなリスクが生じます。
特に、「何となく続いている」B型は、制度が厳格化した際に一気に立ち行かなくなる可能性があります。
「事業として設計する」
では、B型事業を「事業として設計する」とは具体的に何を指すのでしょうか。
ポイントは次の3点です。
① 就労支援としての目的を言語化する
② 生産活動と工賃の関係を整理する
③ 人員配置・収支との整合性を取る
これらを一つのストーリーとして説明できる状態が、「事業として設計されているB型」です。
事業として設計することは、利用者のためでもある
最後に強調したいのは、事業として設計することは、決して事業者都合だけの話ではないという点です。
こうした環境は、利用者にとっても安心感につながります。
「なんとなくの作業」よりも、「意味づけされた就労体験」の方が、結果的に定着や満足度にも影響します。
次回のブログはコチラ⇒第8回<新規開所者向けブログ講座:制度理解編>制度を理解していない事業所が起こすトラブル