<就労継続支援B型事業所(独立編)①>なぜ「自分の理念」で独立するのか<~行政書士が解説~>
こんにちは、行政書士の大場です。
最近、「自分の理念でB型事業所を立ち上げたい」というご相談を受けています。
制度を理解し、手続きを整えれば“形”は作れます。
でも、長く続けられる事業になるかどうかは「なぜこの事業をやるのか」、つまり“理念”の部分にかかっています。
理念は「正解」ではなく「軸」
福祉の仕事には、いろいろな考え方があります。
「生産活動で工賃を上げたい」、「地域とつながる活動をしたい」、「働くことより、居場所づくりを大切にしたい」
どれも間違いではありません。
ただ、方向性を決めずに始めてしまうと、職員の動きも支援の方針もバラバラになり、結果として“続ける力”が弱くなってしまいます。
理念とは、「どうありたいか」を決める“心の設計図”です。
数字でも書類でもなく、人の想いをつなぐ“軸”の部分です。
「理念経営」がうまくいく理由
理念が明確な事業所は、小さくても一貫した方針で動くことができます。
たとえば
・利用者がどんな仕事を通じて社会と関わるのか
・職員がどんな姿勢で支援にあたるのか
・地域とどう協力し、何を発信するのか
この3つの軸がそろうと、行政対応や融資・営業の場面でも一つの“ストーリー”として伝わるようになります。
理念は、「人を動かす力」でもあり、「信用を生む土台」でもあります。
独立の第一歩は「理念を書き出すこと」から
事業計画より先に、自分の言葉で理念を書いてみてください。
「なぜこの仕事をしたいのか」、「どんな人を笑顔にしたいのか」、「どんな社会をつくりたいのか」この3つを整理するだけで、法人形態の選び方や立地、事業内容まで自然と見えてきます。
次回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型事業所(独立編)②>B型事業所を立ち上げる前に考えておきたい3つのこと<~行政書士が解説~>