<行政書士が解説・就労型のB型事業所③>「仕事をつくる発想」
それが「生産活動の充実」・・・
今回は、就労型B型事業所の“仕事をつくる発想”についてまとめてみます。
「仕事を探す」より、「仕事をつくる」
B型事業所では、企業や地域から仕事を“もらう”ことが多いですが、最近の流れを見ると、「自分たちで仕事を生み出す」事業所が増えています。
こうした動きが「就労型B型」を支える大きな柱になってきています。
国もこの流れを後押ししており、令和6年度報酬改定では「生産活動支援の強化」や「企業連携の促進」が評価項目に入りました。
“働く人”を中心にした仕事づくり
たとえば「手先が器用」「人と話すのが得意」「整理整頓が好き」その得意分野から仕事を設計していきます。
それが、結果的に安定した生産活動につながる場合もあります。
仕事の3つのタイプを意識する
就労型B型で仕事を増やすとき、次の3タイプを意識しておくと整理しやすいです。
| タイプ | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| ① 継続型 | 年間を通して安定的にある仕事 | 封入・印刷・清掃・農作業など |
| ② 季節型 | 繁忙期に集中する仕事 | 贈答品・イベント・農産加工など |
| ③ 創造型 | 自主商品・地域ブランドなど | クッキー・雑貨・名刺・アート作品など |
この3つをバランスよく組み合わせることで、「波のない収入」「利用者が飽きない活動」が実現できます。
地域企業との協働がカギ
こうした“分業型の仕事”は、利用者さんのレベルに合わせやすく、継続しやすいのが特長です。
見える成果があるとモチベーションが上がる
調べていて印象的だったのは、利用者さんが「自分の仕事の結果を見られる」仕組みを持つ事業所ほど、工賃も安定しているということです。
“自分のしごと”が“誰かの笑顔につながる”と実感できること、それが、就労型B型の最大のやりがいです。
次回のブログはコチラ⇒<行政書士が解説・就労型のB型事業所④>チームで支える