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<行政書士が解説・居場所型のB型事業所④>工賃が低くても意味がある

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こんにちは、行政書士の大場です。

就労継続支援B型のことを調べていると、よく出てくるキーワードのひとつが「工賃向上」です。
たしかに、利用者さんの頑張りを形にするうえで、工賃はとても大切です。

でも、最近は「工賃が低い=ダメな事業所」という誤解も少なくありません。
実際には、工賃の数字だけでは測れない“支援の価値”があります。

 「働く支援」だけではないB型の役割

B型事業所には、作業を通して工賃を得る「就労支援型」と、日中活動や社会参加を中心にした「居場所型」の両方があります。

どちらも制度上の「B型」ですが、目的が少し違います。

・就労支援型:働く力を伸ばす支援
・居場所型:生活リズムや人とのつながりを支える支援


居場所型の利用者さんの中には、長く家にこもっていた人や、体調に波がある人も多く、“まず通うこと”自体が大きなステップです。

 工賃が低くても「成果」はある

たとえば、月に5,000円の工賃しかない事業所でも、利用者の出席率が上がり、笑顔が増えているとしたら、それは立派な支援の成果です。
“働く”という形ではなくても、「人と関わる」「生活リズムを整える」「社会の一員として過ごす」こうした変化は、数値では測れない“もうひとつの成果”です。

 「工賃アップ=目的」ではなく「結果」

工賃向上はゴールではなく、支援の積み重ねの“結果”です。

たとえば

・通所が続くようになった
・少しずつ作業に関わる時間が増えた
・人とのやり取りが増えた
こうした日々の変化が積み重なって、結果として工賃アップにつながることもあります。
だから、居場所型の事業所が「まず通うこと」を大切にするのは、決して工賃を軽視しているわけではありません。
“その人のペースで働く力を取り戻す”ための支援です。

行政書類での伝え方の工夫

工賃が低い場合は、工賃向上計画書や自己評価の中で、次のように説明すると伝わりやすいです。

「本事業所は、日中活動・社会参加を重視し、通所継続を第一の支援目標としている。利用者の安定した生活基盤づくりを通じて、将来的な就労・工賃向上を目指す。」

このように書くことで、行政に対して「今は工賃よりも支援の基礎づくりをしている」という意図が伝わります。

次回のブログはコチラ⇒<行政書士が解説・居場所型のB型事業所⑤>現場の実践を調べてみて感じたこと

2025年10月26日 20:36

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