<就労継続支援B型の制度理解>②(Ⅰ)〜(Ⅵ)の制度上の違い
こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
前回は、B型には(Ⅰ)〜(Ⅵ)まで6つの区分がある、という全体像をお伝えしました。
前回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型の制度理解>①B型サービス費を“2つのタイプ”で理解する
「結局、何がどう違うの?」を、できるだけ分かりやすく整理します。
まず最初に、誤解をひとつ
B型は6種類ある…ように見えますよね。
でも実は違います。
本質は“2種類”です。
本質は“2種類”です。
え?じゃあ(Ⅰ)〜(Ⅵ)は何なの?
という話です。
正体は「2つの考え方 × 3つの人員配置」
制度の中身は、こうなっています。
① 工賃水準評価型(Ⅰ〜Ⅲ)
→ 工賃に応じて報酬が変わるタイプ
| 区分 | 人員配置 | ざっくりイメージ |
|---|---|---|
| (Ⅰ) | 6:1 | 手厚い+高工賃向き |
| (Ⅱ) | 7.5:1 | 中間型 |
| (Ⅲ) | 10:1 | 最低配置 |
ポイントはこれです。
前年度の平均工賃月額で、翌年度の報酬単位が決まる。
つまり、工賃が上がる
→ 報酬も上がる
→ 報酬も上がる
工賃が下がる
→ 報酬も下がる
→ 報酬も下がる
完全に連動型です。
がんばれば伸びる。
でも、下がれば翌年に響く。
でも、下がれば翌年に響く。
まさに成果連動型です。
② 一律評価型(Ⅳ〜Ⅵ)
→ 工賃に関係なく報酬は固定
| 区分 | 人員配置 | 特徴 |
|---|---|---|
| (Ⅳ) | 6:1 | 固定 |
| (Ⅴ) | 7.5:1 | 固定 |
| (Ⅵ) | 10:1 | 固定 |
こちらはシンプル。
工賃が月5,000円でも月25,000円でも
報酬は同じ。
安定型です。
※正式に名称が制度上、決まっているわけではない(工賃水準評価型と一律評価型)
※正式に名称が制度上、決まっているわけではない(工賃水準評価型と一律評価型)
ここが決定的に違う
① お金の動き方が違う
| 工賃水準評価型 | 一律評価型 |
|---|---|
| 工賃で報酬が動く | 報酬は固定 |
② 経営リスクの向きが違う
< 工賃水準評価型>
→ 工賃が落ちると翌年の基本報酬が下がる
< 一律評価型>
→ 報酬は安定。ただし工賃を上げても報酬は増えない
③ 事業所の“性格”が変わる
工賃水準評価型は、「生産活動で結果を出す」ことが前提
一律評価型は、「安定的な支援体制」を重視する設計
制度そのものが
・ 攻めるか
・守るか
・守るか
を選ばせているわけです。
どれが正解?
ここが一番聞かれるところです。
答えは、利用者構成によります。
例えば、
・重度区分が多い
・医療的配慮が必要
この場合、急激な工賃アップは難しい。
無理に工賃水準評価型を選ぶと、翌年、報酬が下がるリスクがあります。
一方で、
・軽度利用者が多い
・作業能力が安定している
・販路を持っている
ならば、工賃水準評価型は武器になります。
「どれが得?」は危険
制度を知らずに選ぶと、
✔ 人員配置が重すぎる
✔ 工賃設計が破綻する
✔ 翌年度単位が急落する
ということが起きます。
制度は善悪ではありません。
大切なのは、「どれが一番単位が高いか」ではなく、「自分の事業所の設計に合っているか」
制度は道具です。
正しく理解すれば、経営を守る武器になります。
知らなければ、翌年に影響が出る可能性があります。
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2026年02月24日 00:54