<就労継続支援B型の制度理解>①B型サービス費を“2つのタイプ”で理解する
こんにちは、行政書士事務所ライフ法務プランニングの大場です。
就労継続支援B型の経営を考えるうえで、避けて通れないのが 「サービス費区分」 です。
今日は、B型サービス費(Ⅰ)〜(Ⅵ)とは何か?を制度として整理します。
そもそも「B型」とは何か?
就労継続支援B型は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスです。
一般就労が難しい方に、
・働く機会
・生産活動
・工賃の支払い
を提供する制度です。
雇用契約は結びません。
ここがA型との大きな違いです。
ここがA型との大きな違いです。
「サービス費」とは何か?
事業所の主な収入は、利用者からの利用料ではなく「給付費」です。
その基本報酬が就労継続支援B型サービス費です。
そしてこの報酬は、Ⅰ〜Ⅵの区分に分かれています。
なぜⅠ〜Ⅵに分かれているのか?
理由は明確です。
事業所の状態によって評価が変わるからです。
主な評価要素は
・平均工賃
・利用者の障害支援区分
・人員配置
・各種体制加算
つまり、どの事業所も同じ単価ではありません。
区分の全体構造
まずは全体像
| 区分 | 人員配置 | 評価方式 |
|---|---|---|
| (Ⅰ) | 6:1 | 工賃水準評価型 |
| (Ⅱ) | 7.5:1 | 工賃水準評価型 |
| (Ⅲ) | 10:1 | 工賃水準評価型 |
| (Ⅳ) | 6:1 | 一律評価型 |
| (Ⅴ) | 7.5:1 | 一律評価型 |
| (Ⅵ) | 10:1 | 一律評価型 |
大きく分かれるのは、
Ⅰ〜Ⅲ(工賃水準評価型)
Ⅳ〜Ⅵ(一律評価型)
Ⅳ〜Ⅵ(一律評価型)
この2系統です。※正式に名称が制度上、決まっているわけではない(工賃水準評価型と一律評価型)
Ⅰ〜Ⅲ(工賃水準評価型)
こちらは連動型です。
● 判定基準
前年度の 平均工賃月額 により、単位数が変動します。
つまり、工賃が上がれば → 報酬単位も上がる
工賃が下がれば → 報酬単位も下がるという仕組みです。
工賃が下がれば → 報酬単位も下がるという仕組みです。
経営と生産活動がガッチリつながっています。
● 例(定員20人以下の場合)
| 平均工賃月額 | (Ⅰ)6:1 | (Ⅱ)7.5:1 | (Ⅲ)10:1 |
|---|---|---|---|
| 45,000円以上 | 高単位 | 高単位 | 高単位 |
| 30,000円台 | 中単位 | 中単位 | 中単位 |
| 15,000円台 | 低単位 | 低単位 | 低単位 |
| 10,000円未満 | 最低単位 | 最低単位 | 最低単位 |
※実際の単位数は利用定員区分(20人以下、21〜40人等)で異なります。
● 特徴
・工賃が報酬に直結する
・生産活動設計が経営を左右する
・工賃向上計画の提出が前提
・「生産活動をどう設計するか」が最大テーマ
つまり、 経営と現場が直結する区分です。
頑張れば伸びる。でも設計を誤ると、苦しくなる。
攻めの構造です。
Ⅳ〜Ⅵ(一律評価型)
こちらは安定型です。
● 判定基準
平均工賃による単位変動はありません。
| 区分 | 人員配置 | 単位 |
|---|---|---|
| (Ⅳ) | 6:1 | 固定単位 |
| (Ⅴ) | 7.5:1 | 固定単位 |
| (Ⅵ) | 10:1 | 固定単位 |
● 特徴
・工賃が単位に影響しない
・支援内容中心の評価
・重度割合が高い事業所に適合しやすい
・生産活動リスクを報酬が直接左右しない
こちらは、 支援重視型の設計と言えます。
安定志向、リスクを抑えた構造です。
どちらが正解?
正解はありません。
あるのは、
✔ 利用者の区分構成
✔ 想定平均工賃
✔ 人員配置
✔ 固定費
✔ 生産活動の粗利率
✔ 想定平均工賃
✔ 人員配置
✔ 固定費
✔ 生産活動の粗利率
これらを踏まえた収支が安定する設計だけです。
B型サービス費(Ⅰ〜Ⅵ)は、
・6つの区分に見えて
・実は2つの思想に分かれている
2026年02月20日 01:20