<就労継続支援B型の制度理解>B型事業所の役割を、一言で言うと
こんにちは、行政書士の大場です。
ここまで、障害者総合支援法の考え方から始まり、就労継続支援B型事業所の位置づけについて、少しずつ整理してきました。
・国が考える「就労」は、いきなりフルタイムではないこと
・働くことには「段階」があるという前提
・そして、B型事業所は「作業所」ではないということ
今回は「結局、B型事業所って何をする場所なのか」を、制度の視点から一度、きれいに整理してみたいと思います。
ここまでの話を、一度リセットします
ここまで制度の話をしてきましたが、いったん難しい言葉は置いておきます。
そして、こんな問いを立ててみます。
B型事業所は、何のためにあるのか?
1,「作業をする場所」
2,「仕事をもらう場所」
3,「工賃を出す場所」
2,「仕事をもらう場所」
3,「工賃を出す場所」
どれも間違いではありません。
でも、それだけでは足りません。
制度から見ると、B型事業所はこう位置づけられています
障害者総合支援法の考え方に立ち返ると、B型事業所の立ち位置は、とてもはっきりしています。
それは、いきなり一般就労は難しいけれど、社会とのつながりを切らさず、働く方向に進み続けるための場所です。
・ゴールではない
・でも、ただの待機場所でもない
・「何もしなくていい場所」でもない
働くことを急がせず、それでも止まらずに進み続けるための場所。
それが、制度から見たB型事業所の立ち位置です。
「作業」「就労」「生産活動」がズレやすい理由
多くの事業所が悩む理由は、ここにあります。
・作業が目的になってしまう
・就労=フルタイムだと思ってしまう
・生産活動=売上づくりだと考えてしまう
でも、制度はそう考えていません。
・作業は「手段」
・就労は「方向」
・生産活動は「社会との接点」
この前提がズレると、生産活動は苦しくなります。
生産活動で悩むのは、自然なことです
ここで、はっきり言っておきたいことがあります。
生産活動で悩んでいる事業所は、
・運営が下手
・意識が低い
・努力が足りない
わけではありません。
むしろ、制度と現場の間で、ちゃんと悩んでいるからこそ、苦しくなっているケースがほとんどです。
制度の前提を知らなければ、現場だけで正解を出そうとしてしまいます。それは、しんどくて当然です。
では、B型事業所の役割を一言で言うと
ここで、タイトルの問いに戻ります。B型事業所の役割を、一言で言うと何か?
制度の考え方から整理すると、私はこう考えています。
B型事業所は、働くことを「急がせない」ための制度です。
B型事業所は、働くことを「急がせない」ための制度です。
そして同時に、社会とのつながりを、切らさずに保ち続けるための場所です。
この2つが合わさって、B型事業所の役割が見えてきます。
この前提を持つと、見え方が変わります
この立ち位置がはっきりすると、
・生産活動の考え方
・利用者さんへの声かけ
・職員同士の役割分担
が、少し楽になります。
「もっとやらせないと」ではなく、「今はどこに立っているのか」を考えられるようになります。
次回のブログはコチラ⇒<学び②A型・B型・就労移行の仕組みとお金>A型・B型・就労移行って、何がどう違うの?
2026年01月31日 19:57