行政書士と社会保険労務士のちがい
こんにちは、行政書士の大場です。
就労継続支援B型事業所さんをサポートしていると、よく聞かれるんです。
「これって社会保険労務士さんに頼むんですか?それとも行政書士さん?」
正直これ、わかりにくいですよね
どちらも“手続きのプロ”なんですが、じつは守備範囲がちょっと違います。
たとえるなら
行政書士は 「はじまりをつくる人」、社会保険労務士は 「人のしくみを守る人」です。
行政書士は「はじまりの手続き屋さん」
事業を始めるとき、まず最初に登場するのが行政書士です。
たとえば、
・指定申請書や変更届を作ったり
・運営規程を整えたり
・建物や農地の許可を取ったり
・契約書をまとめたり
いわゆる「スタートの書類仕事」がメインです。
行政書士は、“行政と事業所のあいだをつなぐ通訳”みたいな存在なんです。
現場の言葉を“行政語”に翻訳して、ちゃんと通る形に仕上げるのが得意分野です。
社会保険労務士は「人とお金の専門家」
一方の社会保険労務士さんは、事業が始まったあとに大活躍します。
・職員さんの雇用契約や給与計算
・社会保険・年金・労働保険の手続き
・就業規則の整備や処遇改善加算の管理
つまり、中で働く人のしくみを整える専門家で、「働く人」と「お金」のバランスを整える役割です。
たとえるなら…
行政書士は「家を建てる設計士」です。
社会保険労務士は「住む人の暮らしを守る管理人」です。
どちらか片方では、安心して住めない家になっちゃいます。
行政書士が“建てて”、社会保険労務士が“回す”そんなイメージです。
| 仕事のイメージ | 行政書士 | 社会保険労務士 |
|---|---|---|
| メインの仕事 | 行政への申請・届出・許可 | 労働・社会保険・給与関係 |
| 得意分野 | 制度・運営規程・契約書 | 雇用・賃金・人のしくみ |
| 主な相手 | 県・市などの行政 | 職員・ハローワーク・年金事務所 |
| 一言で言うと | 事業の設計士 | 職場の管理人 |
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2025年10月15日 19:53