<就労B型事業所の生産活動シリーズ1(現場用語編)>
第12回|「ロス」とは?
こんにちは、行政書士の大場です。
工賃アップを考えるとき、
実は一番先に向き合うべきものがあります。
それが――
👉 **「ロス」**です。
■ ロスとは何か?
ロスとは、
本来なら利益になったはずのものが、途中で失われること。
つまり、
見えない赤字です。
帳簿にははっきり出ませんが、
確実に利益を削っています。
■ ロスはどこで生まれる?
① 材料ロス
・印刷ミス
・カットずれ
・破損や汚れ
・余った材料の廃棄
材料費は「現金」です。
捨てた瞬間、利益も一緒に消えます。
② 時間ロス
・指示待ち時間
・段取りの悪さ
・手戻り作業
・準備に時間がかかる工程
時間もコストです。
働いているのに生産が進んでいない状態は、利益を生んでいません。
③ 工程ロス
・無駄な工程が多い
・移動距離が長い
・二重チェックのやりすぎ
・属人化している
工程が整理されていないと、
同じ売上でも利益が残りません。
■ ロスは「粗利」を食べる
例えば:
売上10万円
原価5万円
→ 粗利5万円
でもロスで1万円消えていたら?
→ 粗利4万円
経費が4万円なら?
👉 利益はゼロ。
ロスは静かに利益を溶かします。
■ B型事業所で多いロス
現場でよく見るのは、
・単価が低すぎる「構造ロス」
・作業が細かすぎる「工程ロス」
・売れない商品を作る「販売ロス」
つまり、
頑張っているのに残らない。
これが一番苦しい状態です。
■ ロス削減は、今すぐできる工賃アップ策
工賃を上げる方法は、
① 単価を上げる
② 販売数を増やす
③ ロスを減らす
この中で、
③は今日から着手できます。
設備投資はいりません。
新規営業も不要です。
まずは「漏れている利益」を止めること。
■ 今日できるロスチェック
✔ ミスはどこで起きている?
✔ 指示待ちはないか?
✔ その工程、本当に必要?
✔ 売れていない商品を作っていないか?