<学び③B型事業所の生産活動の悩み>「売れるものを作ればいい」が、だいたい失敗する理由
こんにちは、行政書士の大場です。
前回は、生産活動がなぜ「悩み」になりやすいのかを整理しました。
生産活動を考えるとき、最初に浮かぶ言葉
生産活動の相談を受けていると、かなりの確率で出てくる言葉があります。
「売れるものを作ればいいんですよね?」この発想、間違ってはいません。
「売れるものを作ればいいんですよね?」この発想、間違ってはいません。
でも、生産活動をこの一言から始めると、だいたい苦しくなります。
なぜ「売れるもの」から考えると失敗しやすいのか
理由はシンプルです。
B型事業所の生産活動は、「売るための事業」ではなく、「支援の一部」だからです。
一般の事業では、
・売れるか
・利益が出るか
が、最初に来ます。
でもB型事業所では、
・誰が関わるのか
・どんな工程なら参加できるのか
・どこまで求めるのか
この順番が先に来ます。
よくあるスタートの仕方
失敗しやすいパターンは、だいたい同じです。
1,とにかく売れそうなものを探す
2,難しめの仕事を受ける
3,職員がフォローで走り回る
4,現場が疲れる
5,「やっぱり生産活動は大変だ…」となる
この流れ、思い当たりませんか?
売れる=続けられる、ではありません
ここも大事なポイントです。
・一度は売れた
・最初はうまくいった
でも、
・続かない
・人が疲れる
・利用者さんの参加が減る
というケースは、とても多いです。
売れることと、続けられることは、別だからです。
生産活動で一番大事なのは「無理がないこと」
B型事業所の生産活動で、一番大切なのは、
・難しくない
・失敗しても戻れる
・人が入れ替わっても回る
という 余白 です。
売上を先に立てすぎると、この余白がなくなります。
「売れるもの」より先に考えること
では、何から考えればいいのでしょうか。
順番は、こうです。
1,誰が参加するのか
2,どんな関わり方ができるのか
3,工程を分けられるか
4,職員の負担はどうか
5,それでも成り立つか
このあとに、「売れるかどうか」を考えます。
売上は「結果」であって「目的」ではない
ここで、一度立ち止まってほしい言葉があります。
売上は、うまく設計できた結果として生まれるもの
売上は、うまく設計できた結果として生まれるもの
最初から売上を目的にしてしまうと、
・支援が重くなる
・現場が回らなくなる
・生産活動が嫌なものになる
という状態になりがちです。
「売れるものを作ろう」と言いたくなる気持ち
誤解してほしくないのですが、
・工賃を上げたい
・ちゃんとした仕事をさせたい
・事業所として成長したい
その気持ちは、とても自然で、まっとうです。
ただ、順番を間違えると、その気持ちが現場を苦しめてしまう。
それだけの話です。
それだけの話です。
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2026年01月31日 22:40