異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと③(異業種参入では「想い」が何より大切になる理由)
こんにちは、行政書士の大場です。
異業種から就労継続支援B型事業所に参入した方と話をしていると、経営の話や生産活動の話の前に、福祉への想いが大切だと気づかされます。
それが、「なぜ、この事業をやろうと思ったのか」という原点になります。
少し抽象的に聞こえるかもしれませんが、就労継続支援B型において、この「想い」は非常に重要な意味を持ちます。
なぜB型では「想い」が問われるのか
一般の事業では、
が、事業継続の大きな判断材料になります。
極端に言えば、数字が合えば、多少大変でも続けられるのが一般事業です。
しかし、就労継続支援B型事業所では、
必ずこうした場面に直面します。
そのとき、「この事業をなぜやっているのか」が曖昧だと、判断がぶれてしまいます。
「儲かりそうだから」だけでは続かない
異業種参入でよくある動機として、
といった理由が挙げられます。
これ自体が悪いわけではありません。
事業として考える以上、当然の視点です。
ただし、それだけを動機にしていると、
といった現実に直面したとき、気持ちが一気に冷めてしまいます。
想いは「精神論」ではなく「判断基準」
「想いが大切」と言うと、きれいごとや精神論のように聞こえるかもしれません。
しかし、就労継続支援B型における想いは、
こうした現場の判断を下すための基準になります。
数字だけでは決められない場面で、最後に頼りになるのが「想い」です。
想いが弱いと、現場で何が起きるか
想いがある事業所ほど、結果的に安定する
一方で、
こうした想いがはっきりしている事業所ほど、結果的に生産活動が安定し、工賃も少しずつ上がっていく傾向があります。
理由はシンプルです。
安定した土台があるからこそ、改善に取り組む余裕が生まれるのです。
異業種の経験は「想い」があってこそ活きる
異業種で培った、
これらは、就労継続支援B型にとって大きな強みです。
ただしそれは、「誰のための事業なのか」という想いが明確であってこそ活かされます。
想いが土台にあれば、異業種の経験は「強み」になります。
想いがなければ、それは単なる押し付けになってしまいます。
次回のブログはコチラ⇒異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと④(想いだけでは足りない就労継続支援B型事業所の現実)