異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと②(就労継続支援B型事業と、一般の事業の違い)
行政書士の大場です。
前回の記事では、異業種から就労継続支援B型事業所に参入する際、最初に起こりやすい「勘違い」についてお伝えしました。
前回のブログはコチラ⇒異業種から就労継続支援B型に参入する際の注意点①(最初に勘違いしやすいこと)
今回はもう一歩踏み込んで、就労継続支援B型事業と、一般の事業の違いを整理していきます。
この違いを理解せずに生産活動を設計すると、どれだけ経験があっても、必ずどこかで無理が出てきます。
一番大きな違いは「目的」
一般の事業の目的は、明確です。
成果は数字で評価され、結果が出なければ改善や撤退の判断も行われます。
一方、就労継続支援B型事業所の目的は、
という支援そのものにあります。
成果を見る事業、過程を見る事業
一般の事業では、
といった成果が重視されます。
就労事業では、
こうした過程も大切な評価対象です。
この違いが、生産性やスピードに対する考え方を大きく変えます。
「できない人を外す」という選択肢がない
一般の会社では、
といった判断が可能です。
しかし、就労継続支援B型では、
を前提に、支援しながら続けることが求められます。
この前提がある以上、一般事業と同じ工程設計は成り立ちません。
スピードより「止まらないこと」が重要
一般の事業では、
であることが評価されます。
一方、就労事業では、
ことが何より重要です。
多少遅くても、止まらずに続けられる仕組みのほうが、結果的に生産活動は安定します。
管理コストの考え方が違う
異業種出身者が驚く点の一つが、管理にかかる手間とコストです。
これらは、一般事業ではほとんど発生しないコストです。
この部分を無視すると、「思ったより利益が出ない」という状態になります。
同じ「事業」でも、設計思想が違う
就労継続支援B型は、
です。
そのため、
すべてが、一般事業とは違います。
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