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異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと①(最初に勘違いしやすいこと)

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こんにちは、行政書士の大場です。
今回から異業種から就労継続支援B型事業所に参入する際の注意点をブログシリーズにしていきます。
第一回目は「最初に勘違いしやすいこと」です。

近年、飲食業・製造業・IT・印刷・小売など、異業種から就労継続支援B型事業所に参入する方(企業も含む)からご相談を受ける機会が多くなってきています。

「社会貢献につながりそう」、「地域に必要な事業だと思った」、「自分の事業経験が活かせるのではないか」こうした思いから参入を考える方も多く、その姿勢自体はとても前向きなものです。

 

ただ、実際に相談を受けていく中で、異業種出身だからこそ、ほぼ共通して見られる“勘違い”があります。
「事業」だから、一般の会社と同じだと思ってしまう異業種から参入される方の多くは、こう考えています。
・生産活動で売上をつくる
・工賃を上げるには効率化が必要
・事業として成り立たせなければ意味がない
どれも、一般事業としては正しい考え方です。
しかし、就労継続支援B型事業所は、「事業」である前に「障害福祉サービス」です。
この前提を理解しないまま進めると、最初からズレた設計になってしまいます。

就労継続支援B型は「利益最大化」を目的としていない

一般の会社では、

・利益を出すこと
・生産性を上げること
・成果を数字で評価すること

が最優先です。

一方、就労継続支援B型の目的は、

・働く機会をつくる
・日中活動の場を安定して提供する
・働く経験を積む

といった支援そのものにあります。生産活動は重要ですが、あくまで「支援の一部」であって、主役ではありません。

「効率が悪い=ダメ」ではない

異業種の感覚で現場を見ると、

「作業が遅い」、「ムラがある」、「効率が悪い」と感じる場面は必ず出てきます。

しかし、就労事業では、

・利用者さんの特性
・体調の波
・安心できる環境づくり

こうした要素を前提に、“続けられること”を最優先で組み立てます。

一般事業と同じスピードや精度を求めると、現場が壊れてしまいます。

「儲からない」のではなく「設計が違う」

「B型は儲からない」そう言われることがあります。

ですが実際には、一般事業と同じ設計で考えてしまうから、うまくいかないというケースがほとんどです。

・就労事業向けに工程を分解する
・無理のない納期・品質を設定する
・継続を前提にした仕事を選ぶ

こうした視点がないまま進めると、異業種の強みが逆に足かせになります。

次回のブログはコチラ⇒異業種から就労継続支援B型に参入する際の注意点②(就労継続支援B型事業と、一般の事業の違い)

2025年12月12日 23:33

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