異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと①(最初に勘違いしやすいこと)
こんにちは、行政書士の大場です。
今回から異業種から就労継続支援B型事業所に参入する際の注意点をブログシリーズにしていきます。
第一回目は「最初に勘違いしやすいこと」です。
近年、飲食業・製造業・IT・印刷・小売など、異業種から就労継続支援B型事業所に参入する方(企業も含む)からご相談を受ける機会が多くなってきています。
「社会貢献につながりそう」、「地域に必要な事業だと思った」、「自分の事業経験が活かせるのではないか」こうした思いから参入を考える方も多く、その姿勢自体はとても前向きなものです。
就労継続支援B型は「利益最大化」を目的としていない
一般の会社では、
が最優先です。
一方、就労継続支援B型の目的は、
といった支援そのものにあります。生産活動は重要ですが、あくまで「支援の一部」であって、主役ではありません。
「効率が悪い=ダメ」ではない
異業種の感覚で現場を見ると、
「作業が遅い」、「ムラがある」、「効率が悪い」と感じる場面は必ず出てきます。
しかし、就労事業では、
こうした要素を前提に、“続けられること”を最優先で組み立てます。
一般事業と同じスピードや精度を求めると、現場が壊れてしまいます。
「儲からない」のではなく「設計が違う」
「B型は儲からない」そう言われることがあります。
ですが実際には、一般事業と同じ設計で考えてしまうから、うまくいかないというケースがほとんどです。
こうした視点がないまま進めると、異業種の強みが逆に足かせになります。
次回のブログはコチラ⇒異業種から就労継続支援B型に参入する際の注意点②(就労継続支援B型事業と、一般の事業の違い)