異業種から就労継続支援B型に参入する前に知っておくこと⑤(異業種参入で失敗しやすい、生産活動の考え方)
こんにちは、行政書士の大場です。
就労継続支援B型事業所の新規立ち上げや、生産活動のご相談を受けていると、異業種から参入された方が、ほぼ共通してつまずくポイントがあります。それが、生産活動の「考え方」そのものです。
前回までの記事でお伝えしてきたとおり、就労継続支援B型は、一般の事業とは前提がまったく違います。
にもかかわらず、生産活動だけは一般事業の感覚で考えてしまい、結果として現場がうまく回らなくなるケースが多いのです。
失敗しやすい考え方①
「効率を上げれば、なんとかなる」
異業種出身の方ほど、
と考えがちです。
しかし、就労継続支援B型では、
を前提に支援を行います。
効率を最優先にすると、支援が崩れます。
結果として、
という、本末転倒な状況に陥ります。
失敗しやすい考え方②
利用者さんを「労働力」として見てしまう
これは、悪意があって起きるわけではありません。
その結果、利用者さんを「戦力」「労働力」として見てしまうことがあります。
しかし、就労継続支援B型では、
という前提があります。
ここを取り違えると、現場に無理が積み重なっていきます。
失敗しやすい考え方③
無理な納期・品質を設定してしまう
一般事業の感覚では、
です。
しかし、就労継続支援B型の生産活動では、
こうした前提を無視すると、
という悪循環になります。
失敗しやすい考え方④
「仕事があるだけありがたい」と考えてしまう
異業種参入初期によくあるのが、「仕事をもらえるだけありがたい」「単価が安くても、まずは回そう」
という判断です。
しかし、就労継続支援B型では、
仕事を続けるほど、現場と経営が苦しくなります。
仕事を選ぶことも、立派な支援です。
生産活動は「回す」より「続ける」
就労継続支援B型の生産活動で大切なのは、
です。
そのためには、
といった、生産活動の工程設計が欠かせません。
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