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<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(物件選定編)⑳>内装工事のポイント(感知器・誘導灯・動線)

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こんにちは、行政書士の大場です。

今回は、就労継続支援B型事業所の開所準備で必ず関係する「内装工事」の重要ポイント
とくに 感知器(火災報知器)・誘導灯・動線(利用者動線・避難動線) について解説します。
内装工事は、建築指導課と消防署の両方が関わるため、最初に方向性を決めておかないと工事のやり直し・追加費用・開所遅延が発生するため注意が必要です。

【1、感知器(自動火災報知設備)の配置】

B型事業所では、面積や間取りにより自動火災報知設備の設置が義務になることが多いです。

< 内装工事で必ず確認すること>

・どの部屋に設置が必要か
・交換が必要な古い感知器があるか
・配線ルート(天井裏の配線をどう通すか)
・間仕切り変更で“追加設置”が必要になるか
・受信機(火災報知器の本体)の位置

【2、誘導灯(非常口灯)の設置】

誘導灯は、火災時に出口の方向を示すための設備です。
<必ず押さえるポイント>
・どの出口に必要か
・取り付ける壁(下地)の有無
・電源の確保
・避難経路が“視認できる経路”になっているか

【3、動線の設計:利用者動線 × 避難動線】

内装工事では、「作業しやすい動線」と「避難時の動線」を同時に満たすことが必須です。

①利用者動線で確認すべきこと
・利用者が安全に移動できるか
・通路幅が狭すぎないか
・車いすの回転スペースがあるか
・作業室とトイレ・休憩室の位置関係

動線が悪いと“転倒リスク”が上がり、事故につながります。

②避難動線で確認すべきこと(建築基準法 × 消防法)
・避難口まで一直線に移動できるか
・障害物がないか
・間仕切りで避難ルートが塞がれていないか
・誘導灯から出口が見えるか
・消火器の配置が適切か

※避難動線のチェックは 建築指導課が担当する部分 を多く含みます。

【4、間仕切り変更は“工事前に”消防署・建築指導課に確認する】

間仕切り変更は以下の影響があります。
・感知器の追加
・誘導灯の再配置
・動線が変わる
・防火区画の位置が変わる
つまり、内装工事の前に行政への事前相談が必須
工事後に指摘されると、壊してやり直し → 数十万円の損失となるケースがよくあります。

【5、工事業者に必ず伝えるべきこと】

内装業者は“障害福祉事業所の基準”を知らないことも多いため、事前に次を共有することが大切です。

・B型事業所であること
・利用者の人数・属性
・行政基準があること
・感知器・誘導灯が必要な可能性があること
・避難動線の確保が必須であること

次回のブログはコチラ⇒<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(事前相談編)㉑>事前相談とは?
2025年11月23日 02:35