<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(法人設立編)⑨>法人設立に必要な書類一覧
こんにちは、行政書士の大場です。
仙台市で就労継続支援B型を開所するには、必ず「法人格」が必要 です。
しかし多くの方が最初にぶつかる壁が、
「法人をつくるには何を揃えればいいの?」「株式会社?合同会社?一般社団法人?違いが分からない…」「必要書類が多すぎて、どれを準備すべきか混乱する」という“法人設立の書類問題”です。
そこで今回は、B型事業所開所に必要な“法人設立の書類をまとめました。
1. 最初に準備すべき「本人系書類」(法人共通)
法人設立でまず必要になるのは、あなた自身(発起人・役員)の情報です。
□ 1. 本人確認書類
□ 2. 個人実印・印鑑証明書
合同会社は代表者のみでOK
□ 3. 法人印鑑(3点セット)
□ 4. 資本金の入金記録
・通帳コピー(表紙・1〜2ページ+入金ページ)
※一般社団法人は資本金の概念がないため不要。
□ 5. 本店所在地の資料
2. 定款作成に必要な情報
定款は法人の“憲法”です。
□ 法人名(商号)
□ 本店所在地
□ 事業目的(B型はここが最重要)
必ず入れる文言:「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく障害福祉サービス事業」
仙台市は“目的欄”の審査が厳しいため、少しでも不備があると補正になります。
□ 資本金の額(株式会社・合同会社)
□ 決算日
□ 役員構成(代表者・理事・取締役)
□ 公告方法(電子公告/官報など)
3. 法務局に提出する書類
法人の種類によって必要書類が変わります。
分かりやすく3つに分類しました。
🔵 【株式会社】に必要な書類
□ 定款(公証役場で認証)
□ 発起人決定書
□ 設立時取締役の就任承諾書
□ 取締役の印鑑証明書
□ 資本金払込証明書
(通帳コピー添付で可)
□ 役員名簿
□ 設立登記申請書
□ 登録免許税(最低15万円)
□ 本店所在場所決議書
(定款に住所が書かれていない場合)
□ 印鑑届書/印鑑カード交付申請書
🟢 【合同会社】に必要な書類
□ 定款(公証役場認証不要)
□ 社員名簿
□ 業務執行社員の就任承諾書
□ 資本金払込証明書
□ 設立登記申請書
□ 登録免許税(6万円)
□ 本店所在場所決議書
□ 印鑑届書/印鑑カード申請書
🟣 【一般社団法人】に必要な書類
□ 定款(公証役場で認証)
□ 設立時社員総会議事録
(社員は最低2名必要)
□ 理事の就任承諾書
□ 社員名簿
□ 理事名簿
□ 設立登記申請書
□ 登録免許税(一律6万円)
□ 印鑑届書/印鑑カード申請書
4. 法人口座開設で必要になる書類(銀行審査用)
銀行審査は年々厳しくなっています。
特に“障害福祉サービス”は慎重に扱われます。
□ 登記事項証明書
□ 法人印鑑証明書
□ 事業計画書
□ 賃貸契約書
□ 代表者の本人確認書類
□ ホームページや会社案内(求められることが多い)
次回のブログはコチラ⇒<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(法人設立編)⑩>代表者の印鑑証明・役員構成・欠格事由の注意点<仙台市版>