就労継続支援B型に特化 | 宮城・東北の指定申請・実地指導対策サポート

「行政書士事務所ライフ法務プランニング」は、就労継続支援B型事業所の開設から運営までを専門にサポート。複雑な指定申請代行、生産活動の企画・導入、実地指導対策までワンストップで支援。まずは無料相談へ。

ホームお知らせ ≫ <新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(開所の全体像... ≫

<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(開所の全体像編)④>開所までの全体スケジュール(6ヶ月モデル)<仙台市版>

32862374_m

こんにちは、行政書士の大場です。

仙台市で就労継続支援B型を開所するためには、標準で5〜6ヶ月 の準備期間が必要です。

理由は、仙台市の開所プロセスが

・事前相談
・建築基準法・消防の確認
・管理者・サビ管の事前面談
・申請書作成
・審査・補正
・実地調査
・指定通知

という「7段階」で構成されているからです。

今回は、仙台市で実際に動く現実的な6ヶ月スケジュールモデル を時系列でわかりやすく解説します。

 B型開所に必要な期間

✔ 標準:5〜6ヶ月
✔ 余裕を持つなら:7ヶ月以上

※「物件の用途変更が必要かどうか」で大きく変わります

仙台市は次のルールが絶対です。
申請期限=指定希望月の2ヶ月前・15日必着
例)7月1日開所 → 5月15日必着
この日付を基準にすると、全体がきれいに逆算できます。

 6か月モデルケース

7月1日開所を目指す場合の6ヶ月スケジュールです。

  1月:準備開始(−6ヶ月)
✔ 開所時期の決定

「7月1日に開所したい」を最初に決める。

✔ 法人設立(新設の場合)

会社、合同会社、一般社団法人などの設立準備
※法人設立には 2〜3週間必要

✔ B型事業所開所の要件・基準の確認
・人員要件
・建築基準
・生産活動の方向性
を整理し、全体像をつかむ。
  2月:物件選定(−5ヶ月)
✔ 物件探し

仙台市では、物件選びが開所スケジュールの核心。

✔ 用途判定
・用途変更が必要か?
・消防改修が必要か?
・部屋の広さは適切か?
・作業室は3.3㎡/人の基準を満たすか?
✔ 候補物件の絞り込み

この段階で物件探しが長引くと開所が2〜3ヶ月遅れる

3月:事前相談(−4ヶ月)
✔ 物件を決める前に相談(最重要)

仙台市は物件契約前の相談を求めています。

✔ 事前相談申請
・平面図(仮でOK)
・事前相談確認シート
✔ 担当者との調整

運営方針・設備基準を確認してもらう。

3〜4月:建築・消防(−4ヶ月〜−3ヶ月)

事前相談後は、必ず 建築指導課・消防署との調整 に進みます。

✔ 建築基準法の判定
・用途変更が必要か
・動線、廊下幅、作業室の基準
・トイレ・洗面の数
✔ 消防法の確認
・感知器
・誘導灯
・消防設備の整備状況
✔ 必要があれば内装工事へ

工事が発生する場合は1〜4週間かかることも。

  4月:管理者・サビ管の事前面談(−3ヶ月)

仙台市の独自プロセスである管理者・サビ管の事前面談 がここで実施されます。

✔ 面談には管理者・サビ管の“2名”の参加が必須
✔ 面談期限は申請期限の1週間前まで

(例:5/15提出 → 5/8ごろがリミット)

✔ 面談の内容
・事業所の方針
・管理者の経験・職務
・サビ管の資格・研修状況
・職員体制の予定
・生産活動の方向性
※面談は「合否」があるため、準備必須。
  4〜5月:書類作成(−3〜−2ヶ月)

いよいよ最大の山場です。

✔ 書類総数かなりの枚数
以下をすべて整合させる必要があります:
・付表8
・運営規程
・経歴書(管理者・サビ管)
・写真(外観・各室)
・平面図
・勤務形態一覧
・事業計画書
・収支予算
・賃貸借契約書
・協力医療機関の契約
・加算届出書類(別冊3)
仙台市は“整合性チェックが非常に厳しい”です。
 5月15日:申請書提出(−2ヶ月)
✔ 5月15日“必着”

※1日遅れると → 開所が8月1日にズレる。

✔ 持参提出が必須レベル

郵送はリスクが大きすぎる

  5〜6月:審査 → 補正(−2〜−1ヶ月)

仙台市の審査は以下の流れです。

✔ 一次審査

→ 記載漏れ・不足書類チェック

✔ 補正

よくある不備

・氏名・住所の表記ゆれ
・勤務形態の常勤換算ズレ
・目的文言の不一致(登記 → 運営規程)
・協力医療機関の記載違い
・写真と平面図の不一致
✔ 補正のコツ
・当日中に修正着手
・書類ではなく「整合性」を直す
・直した箇所の再ズレに注意する
 6月:実地調査(−1ヶ月)

建物・設備が書類どおり整っているか、仙台市が現地で確認します。

✔ チェックされる項目
・設備基準
・消防設備
・動線・扉の幅
・苦情受付の掲示
・生産活動の準備状況
・職員体制が揃っているか
・運営規程・重要事項の整備
実地調査は最終関門です。
  7月1日:指定通知 → 開所

無事にすべてクリアすると、指定通知 → 開所 → 国保連の初回請求 へ進みます。

次回のブログはコチラ⇒<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(法人設立編)⑤>B型事業所の開所に向いている法人格はどれ?<仙台市版>

2025年11月20日 23:20