<就労継続支援B型事業所 新規指定申請(仙台市版)④>物件選定 × 建築基準法 × 消防法
こんにちは、行政書士の大場です。
前回、第3回でお伝えしたとおり、仙台市の指定申請は 事前相談が合否の7割 を占めます。
前回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型事業所 新規指定申請(仙台市版)③>「事前相談」がすべての分岐点
そしてその事前相談で必ず見られるのが…
物件、建築基準法、消防法この3つです。
1、仙台市の物件選定で見るのはこの3つ
✔① 面積(作業室・相談室など)
※作業に支障がない広さを有し、機械器具等を備えること
✔② 建築基準法(用途変更が必要かどうか)
事業所は“居宅”扱いになりません。
✔③ 消防法(避難経路・消火器・誘導灯)
2、仙台市で“通らない物件”の典型パターン
ここ、非常に重要です。
NG物件1 作業室が狭い・細長い・分断されている
・3つの小部屋に分かれている
NG物件2 相談室が確保できない
NG物件3|用途変更が必要なのに時間が足りない
NG物件4 消防で致命的にアウト
消防署は「安全性」で判断するので、ここでNGが出ると工事が必要になるか、申請が止まります。
NG物件5 音・においなどの問題で近隣調整が必要
3、仙台市で“通る物件”の特徴は?
✔ 作業室としてまとめて確保できる
広さ・形状が適切。
利用者が動きやすく、職員が目配りできる。
✔ 相談室と事務室がしっかり分かれている
パーテーション不可です。
✔ 用途変更が必要ない、もしくは軽微
提出スケジュールに影響しない状態が最良です。
✔ 消防設備が整っている
避難経路が明確で工事がいらない物件はスムーズ。
✔ 図面がしっかりしている
古い建物で“図面がない”ケースは地獄です。
平面図がある物件は非常に進めやすい。
4、物件を選ぶときの“鉄則”
① 物件契約前に必ず相談
契約後に用途変更や消防工事が見つかるとトラブルになる
② 図面がある物件を最優先に
図面がないと判断できない。
③ 建築指導課に用途を確認
用途変更レベルかどうかは専門機関が判断。
④ 消防署へ図面を持って確認
避難・消火・誘導灯は現場判断が命です。
⑤ 作業室の形状は“正方形〜長方形”が理想
細長い・分断される形状は避ける。
⑥ バリアフリー状況を確認
トイレ・段差・通路幅など。
⑦ 生産活動の種類も見越して選ぶ
印刷・軽作業・飲食などで必要設備が違う。
5、物件チェックに使える“質問リスト”
見学の際に必ず聞くべき項目はこちら↓
① 建物の用途は何ですか?
② この図面は最新ですか?
③ 内装変更は可能ですか?
④ 消防署の査察は最近入りましたか?
⑤ 喫煙・騒音ルールはありますか?
⑥ トイレは車いす対応ですか?
⑦ 近隣への音の響きやすさは?
次回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型事業所 新規指定申請(仙台市版)⑤>管理者・サービス管理者(サビ管)の「事前面談」