<新規開所の流れ>就労継続支援B型事業所(苦情解決編)なぜ苦情解決が必要なのか?
こんにちは、行政書士の大場です。
就労継続支援B型事業所の運営において、必ず整えなければならない仕組みの一つが 「苦情解決」 です。
しかし、実際に相談を受けると
・「うちは苦情なんて来ないから大丈夫」
・「小規模だから必要ないのでは?」
・「形式だけあれば良いのでは?」といった声がとても多いです。
結論からお伝えすると、苦情解決は「義務」であり、事業所運営の土台です。
そもそも“苦情”とは何か?
苦情という言葉はネガティブに聞こえますが、実は次のような 利用者の声全体 を指します。
・「ちょっと気になることがある」
・「こうしてほしい」
・「困っていることがある」
・「支援に違和感がある」
・「不安がある」
つまり、苦情とは 利用者のサイン のこと、これを早期にキャッチし、改善につなげるための仕組みが「苦情解決制度」です。
なぜ国は苦情解決を義務づけているのか?
障害福祉サービスは、利用者と職員の関わりが密接で、利用者が自分の意見を言いづらい環境になりやすいという特徴があります。
そのため、国は
✔ 利用者の権利を守る
✔ トラブルを未然に防ぐ
✔ 安心してサービスを受けられる環境をつくる
という目的で、苦情対応をすべての事業所に義務づけています(法定事項)。
仙台市が見るポイント
仙台市の実地調査では、毎回と言っていいほど 苦情対応体制のチェック が行われます。
具体的には
・苦情受付窓口が明確か
・真摯に対応する内容となっているか
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2025年12月08日 23:57