就労継続支援B型に特化 | 宮城・東北の指定申請・実地指導対策サポート

「行政書士事務所ライフ法務プランニング」は、就労継続支援B型事業所の開設から運営までを専門にサポート。複雑な指定申請代行、生産活動の企画・導入、実地指導対策までワンストップで支援。まずは無料相談へ。

ホームお知らせ ≫ <就労継続支援B型事業所 基本報酬の考え方①>基本報酬... ≫

<就労継続支援B型事業所 基本報酬の考え方①>基本報酬とは何か?

33638084_m

こんにちは、行政書士の大場です。
就労継続支援B型事業所の、経営者さん・管理者さんからこんな言葉をよく耳にします。
「加算が取れないと厳しいんですよね」「うちは加算が少ないから収入が伸びなくて…」気持ちはとても分かります。

でも、実はもっと根本的な部分があります。
それが “基本報酬” です。
これは、B型事業所の経営において、まさに “心臓部” にあたる仕組みです。

※本記事では、正式名称の「サービス費」を 基本報酬 に統一して表記します。

基本報酬=事業所の収入の8~9割を支える「本体」

B型の収入は、大きく分けて次の3つです。

① 基本報酬(給付費の本体)
② 加算(上乗せ)
③ 生産活動収入(工賃の原資)

この中で、圧倒的な比率を占めているのが基本報酬です。
多くの事業所で、全体収入の 80~90% を基本報酬が担っています。

つまり・・・
加算をどれだけ積み重ねても、基本報酬が落ちれば事業は必ず苦しくなります。

 加算は“オプション”、基本報酬は“土台”

加算は大切です。
利用者支援の質を高めたり、職員配置を強化したりする後押しになります。

しかし、あくまで 「オプション」です。
例えるなら、車のオプションパーツのようなものです。
 

一方で基本報酬は、エンジンそのものです。

エンジンが弱れば、どれだけオプションをつけても車は走りません。
B型経営も同じで、まずは基本報酬を理解し、強化することが重要です。

なぜ基本報酬が“心臓部”なのか?

理由は3つあります。

① 変動すると金額が大きい
基本報酬は“全利用者 × 全営業日”に影響するため、区分が1つ変わるだけでも 年間数十万~数百万円 の差になります。
② 1日ごとの積み重ねで法人の経営が決まる
B型の報酬は「1日単位」、利用者が通所すればするほど、安定的に収入が積み重なります。
③ 行政評価にも強く関係する
・実地指導
・運営評価
・行政のモニタリング
・監査
・融資の審査
すべてで “基本報酬区分” が見られる時代です。

基本報酬を上げる=法人の“基礎体力”を強くする

基本報酬が高い事業所は、加算がなくても経営が安定します。
逆に、基本報酬が低い事業所は、どれだけ加算を積んでも追いつけません。
だからこそ、B型の経営では
「まず基本報酬を理解し、上げる仕組みを作る」これが最優先になります。
これを知らずに加算ばかり追うのは、基礎を作らず2階建ての家を建てるようなものです。


次回のブログはコチラ⇒<就労継続支援B型事業所 基本報酬の考え方②>なぜ基本報酬は区分Ⅰ〜Ⅴに分かれているのか?

2025年11月13日 12:10