<指定障害福祉サービスの全体像>就労系サービスとは<行政書士が解説>
こんにちは、行政書士の大場です。
前回は、「居宅(在宅)系サービス」について解説しました。
前回のブログはコチラ⇒<指定障害福祉サービスの全体像>居宅(在宅)系サービスとは<行政書士が解説>
今回は、指定障害福祉サービスの中でも特に関心が高い、【就労系サービス】についてお話しします。
「働きたいけれど、いきなり一般企業で働くのは難しい」「自分のペースで仕事をしたい」そうした思いを持つ方々を支えるのが、この“就労系サービス”です。
「就労系サービス」とは
という“プロセス型の支援”にあります。
主な3つのサービス
① 就労移行支援
対象は、「一般就労を希望する65歳未満の障害のある方」です。
企業就労に向けた“ステップアップの場”として位置づけられています。
② 就労継続支援A型
利用者さんは事業所の「従業員」として採用され、最低賃金以上の給与が支払われます。
A型事業所は“福祉×雇用”のハイブリッド型で、社会保険や労働法の適用を受けるため、運営には労務管理と経営能力が求められます。
③ 就労継続支援B型
利用者さんは自分のペースで働き、作業量や参加日数に応じて工賃が支払われます。
事業所ごとに生産活動(内職、農作業、印刷、カフェ運営など)を行い、“働く喜び”と“自分の役割”を感じられる場をつくっています。
A型とB型の違い
| 区分 | A型 | B型 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あり(労働者として雇用) | なし(利用契約) |
| 賃金・工賃 | 最低賃金以上の給与 | 作業に応じた工賃 |
| 対象 | 一般就労が可能な方 | 雇用が難しい方 |
| 支援内容 | 労働法に基づく就労支援 | 作業訓練・生活支援 |
| 目的 | 一般企業への就職 | 働く機会と社会参加 |
| 行政上の位置づけ | 雇用型サービス | 非雇用型サービス |
就労定着支援とは
一般企業などに就職したあと、職場で長く働き続けるための支援を行います。
就職は“ゴール”ではなく、“スタート”就労定着支援は、まさに「働き続ける力」を支えるサービスです。
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