こんにちは、行政書士の大場です。
これまで「B型事業所に入ってくるお金」について見てきましたが、今回はその反対、「出ていくお金」 のお話です。
「せっかく入ってきたお金、どこに消えていくの?」「利用者さんの工賃はどうやって残るの?」
そんな疑問を、今回はいっしょに整理してみましょう。
むずかしい会計の話というより、“家のお財布”にたとえて考えるとわかりやすい です。
1. 人件費(いちばん大きな出費)
事業所でいちばん大きな支出は 職員さんのお給料 です。
支援員さん、サビ管さん、管理者さん…と、支える人たちがいるからこそ事業所は回ります。
いわば「家計でいうと食費や家賃」のようなもの。毎月必ず出ていく大事なお金です。
2. 運営費(生活に必要なあれこれ)
・光熱費(水道・ガス・電気)
・車のガソリン代(送迎がある場合)
・コピー用紙や備品代
これがないと日々の暮らしが回らないのと同じで、事業所も運営費なしでは動きません。
3. 設備投資(将来のための出費)
もうひとつ大事なのが 設備投資
新しい機械を入れたり、作業場を整えたり、厨房をつくったり…。
これは「未来への投資」です。
家でいうと「冷蔵庫を買い替える」とか「机を新しくする」感じです。
お金はかかるけど、生活をよくするためには必要ですよね。
4. じゃあ、工賃はどうなるの?
「じゃあ利用者さんの工賃はどこから出るの?」
答えはシンプルで、生産活動の売上から です。
給付金(国や自治体からの報酬)は職員の人件費や運営費を支えるお金です。
・販路を広げる努力
家計と同じで、「毎月の支出」と「未来のための出費」をどうバランスよく使うかがポイントです。
そして利用者さんの工賃は、生産活動でがんばった成果から生まれます。
こうして考えると、就労継続支援B型事業所のお金の流れって、ちょっと身近に感じられるのではないでしょうか。
次回のブログはコチラ⇒就労継続支援B型事業所のお金の流れと仕組み⑥<事業所のお金の仕組みを支える制>