就労継続支援B型事業所を開所するには?(仙台市版)①
こんにちは、行政書士の大場です。
「仙台市で就労継続支援B型を立ち上げたいのですが、何から始めたらいいですか?」開所相談の9割が、この質問からスタートします。
結論からいえば
仙台市のB型開所は“手続き × 建築消防 × 人材 × 書類の4つを正しく進められるかが全てです。
この4つの流れを理解するだけで、開所準備の全体像が一気につかめます。
今回の第1回では、「仙台市のB型開所の全体像を理解できる」ように、分かりやすくまとめました。
1.B型事業所を開所する“全体の流れ”
仙台市B型の開所プロセス(標準4〜6ヶ月)
STEP1|事前相談(物件契約前)
↓
STEP2|建築基準法・消防の確認(用途変更の判定)
↓
STEP3|管理者・サビ管の事前面談
↓
STEP4|申請書の提出
↓
STEP5|審査・補正対応
↓
STEP6|実地調査
↓
STEP7|指定通知 → 開所準備 → 初回請求
2.仙台市の開所は“毎月1日指定”という特殊ルール
仙台市には、必ず知っておくべき重要ルールがあります。
指定日は毎月1日のみ。
つまり、4月15日や3月5日などに開所することはできません。
必ず「1日スタート」。そしてさらに重要なのが申請書は2ヶ月前の15日“必着”。
例:4月1日開所希望→ 2月15日が提出期限(必着)
この逆算を間違えると「開所が1ヶ月ズレます。」
3.最も時間がかかるのは“建築・消防”
仙台市のB型事業所の開所で最も多い相談はこれです。
「この物件、使えますか?」
物件によっては“用途変更”が必要で、1〜2ヶ月かかります。
さらに、消防設備(感知器・誘導灯)などが基準を満たさない場合、改修が必要です。
つまり、仙台市の開所スケジュールは“物件で決まる”これを知らずに物件を契約すると、開所が2〜3ヶ月遅れるケースもあります。
4.“書類+整合性”が最大のハードル
仙台市の指定申請では、
提出書類がたくさん あります。
ただ量が多いだけでなく
✔ 氏名の表記
✔ 運営規程との一致
✔ 事業計画との整合性
✔ 平面図・写真の一致
✔ 協力医療機関との契約内容
✔ 職員の勤務形態(常勤換算)
5.“人員配置”と“要件”は最初に決めるべき
仙台市の開所では、管理者・サービス管理責任者・職業指導員・生活支援員の配置を正しく整える必要があります。
中でも、
・管理者の経験要件
・サビ管の資格・研修状況
・実務経験180日ルール
・兼務の可否
・常勤換算の考え方
ここがクリアできなければ、申請は受理されても“補正の可能性があります。
6.開所後の“実務”も見据えて動かないと失敗する
仙台市のB型は、
開所した後にも以下が必要です。
つまり、「開所できること」と「運営できること」は全く別物」です。
この視点を持って開所準備を進めると、半年後・1年後の運営が驚くほど楽になります。
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