指定申請前の事前調査(宮城県版)⑥<書類申請前の最終確認>

こんにちは。行政書士の大場です。
就労継続支援B型事業所の指定申請を進めていくと、「書類がそろった! よし、これで申請だ!」と思う瞬間があります。
でも、実はその前にもうひとつ大切なステップがあるんです。
それが、県(宮城県障害福祉課)との「事前ヒアリング」です。
事前ヒアリングってなに?
事前ヒアリングとは、申請書を正式に提出する前に、県(または市町村の障害福祉課)の担当者と内容を確認し合う場のことです。
「提出してから不備を指摘されるより、先に一緒に確認しましょう」という、いわば“最終チェックの時間”です。
書類の完成度を高めるための大切なプロセスです。
よく確認されるポイント
ヒアリングでは、次のような項目を中心に聞かれます。
1️⃣ 人員体制
・サビ管や管理者の資格、経験は基準を満たしているか?
・勤務時間・配置表の整合性は取れているか?
2️⃣ 資金計画
・開所後3か月分の運転資金を確保しているか?
・資金調達の根拠(口座残高・融資内定など)は示せるか?
3️⃣ 施設・物件の整備状況(ここが重要)
改修前の現状図面、 予定している平面図やレイアウト案、業者の見積書・写真などの資料
4️⃣ 運営体制・業務内容
利用者の受け入れ体制は?
作業内容や工賃の見通しは?
開設時期や定員は現実的か?
このあたりは、担当者が現地を見て確認する内容とつながっています。
「机上の計画」ではなく、「実際に動かせる計画になっているか」が問われます。
ヒアリングでよくある質問
・「設備の設置はいつ頃完了しますか?」
・「開所予定日はずれそうですか?」
・「利用者の工賃はどのくらいを見込んでいますか?」
・「地域とのつながり(見学・体験受け入れなど)はありますか?」
現時点での状況を正直に伝えることが大切です。
事前ヒアリングは、「審査」ではなく「確認」です。
ここを丁寧に進めておくことで、指定申請後の修正や差し戻しを防げます。
書類の完成がゴールではなく、
“スタートに立つための最終ステップ”がこのヒアリングです。
不安なところは、一人で抱え込まずに相談しながら進めていくことが大切です。
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