知っていますか?福祉サービス
障がい者手帳で出来ること
障害者手帳とは、障害のある人が取得することができる手帳です。
障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じて様々な福祉サービスを受けることができます。
一般に身体障害者手帳、療育手帳と精神障害者保健福祉手帳の総称のことを障害者手帳と言います。
障害者手帳を申請するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
身体障害、知的障害、精神障害それぞれの条件があります。
身体障害者手帳
身体障害者福祉法に基づき、身体障害のある方の自立や社会活動の参加を促し、支援することを目的として作られました。
身体障害者福祉法が定める身体障害の種類・程度にあてはまり、その障害が一定以上持続する場合に限って取得できます。
都道府県知事、指定都市市長、中核都市市長が交付します。
以下の9つの障害が申請の対象となります。
加えて、障害の程度や日常生活にどれほど支障をきたすかにより、7つの障害程度等級に分けられています。
6級以上で手帳は交付され、様々なサービスが受けることができます。(※7級に該当する障害が2つ以上重複する場合は、6級の手帳となります。)
以下の障害について、いずれも一定以上で永続することが要件とされています。
対象となる障がい
- 視覚障がい
- 聴覚、平衡機能障がい
- 音声、言語、そしゃく機能障がい
- 肢体不自由
- ぼうこう又は直腸の機能の障害
- 心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害
- 小腸の機能の障害
- ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害
- 肝臓の機能の障害
療育手帳
知的障害者福祉法に基づき、知的障害のあるために日常生活に支障がある方に、適切な支援をすることを目的として作られました。
児童相談所または知的障害者更生相談所で知的障害であると判定された方が取得できます。
都道府知事または指定都市市長が交付します。
療育手帳の呼び方は自治体によって異なります。
多くの自治体は療育手帳としていますが、東京都や横浜市では”愛の手帳”、埼玉県やさいたま市では”みどりの手帳”と呼ばれています。
児童相談所または知的障害者更生相談所において知的障害であると判定された場合、療育手帳は交付されます。
18歳未満の児童は、児童相談所にて、18歳以上の人は知的障害者更生相談所などで判定されます 。
障害の程度はIQ(知能検査などの発達検査の結果でわかる知能指数のこと)や日常生活動作(身辺処理、移動、コミュニケーションなどの能力のこと)などを総合的に判断して認定されます。
ただし、認定区分や基準は自治体により若干異なります。
知能や生活習慣、問題行動などを総合的に判断します。
東京都の場合は1度(最重度)2度(重度)3度(中度)4度(軽度)と表記します。
障がいの程度によってA(重度)、B1(中度)、B2(軽度)に区分されます。
精神障がい者保健福祉手帳
精神保健福祉法に基づき、長期にわたり日常生活または社会生活への制約がある方の社会復帰や自立を支援することを目的として作られました。
精神疾患があるために生活に支障がある方が取得できます。
都道府県知事又は指定都市市長が交付します。
精神疾患(てんかん、発達障害を含む)により、長い間日常生活または社会生活への制約がある方が申請することができます。
対象精神疾患一例
- 統合失調症
- うつ病、そううつ病などの気分障害
- てんかん
- 薬物やアルコールによる急性中毒またはその依存症
- 高次脳機能障害
- 発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
- その他の精神疾患(ストレス関連障害など)
精神障がい者保健福祉手帳の概要
手帳交付を受けられた方に対し、各方面の協力により各種支援策が講じられることを促進し、精神障がい者の社会復帰・社会参加の促進を図ることを目的としています。
手帳を取得することにより、障がいの種別と程度に応じたサービスを利用できるようになります。
障がい等級は、1級、2級、3級の三等級。
1級… 精神障がいであって日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度。
2級… 精神障がいであって日常生活が著しい制限を受けるか又は、制限を加えるもとを必要とする程度。
3級… 精神障がいであって日常生活もしくは社会生活が制限を受けるか又は、日常生活もしくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度。
対象者
精神疾患を有する人のうち、精神障がいのため長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方
障がいの範囲
統合失調症、そううつ病、非定型精神病、てんかん、中毒性精神病、器質精神病、及びその他の精神疾患が対象となります。
※知的障がいのみで、精神疾患がない方については対象にはなりません。
有効期限
手帳の有効期限は2年です。
更新される場合には、更新手続きが必要です。
窓口(お問い合わせ先)=各区の保健福祉センター福祉業務担当まで
手帳交付までの手続き(例:大阪市)
- 手帳の交付には、審査等のため、申請から1箇月から2箇月程度かかります。
審査の際に、申請書類に不備や医療機関等への内容確認が必要と認められた場合は、手帳の交付までの期間は、上記の期間以上に要する場合があります。 - 手帳の交付を決定した場合は、交付通知書を申請者あてにお送りします。
(交付されない場合は、交付しない旨の通知書をお送りします。) - お送りした交付通知書と交付通知書に記載しているものをお持ちのうえ、申請した保健福祉センターまでお越しください。
※交付の際には、手帳に貼付する写真
①たて4センチ、よこ3センチ、脱帽して上半身を写したもので本人と確認できるもの。
②申請のときから1年以内に撮影したもの
上記①・②が、必要となりますのでご用意をお願いします。
各種手帳取得で受けられる支援サービス
※大阪市の場合
大阪メトロ・大阪シティバスの乗車割引
※第一種身体障がい者手帳、第一種療育手帳をお持ちの方へIC乗車券発行のお知らせがあります。 詳しくはこちら
大阪メトロ・大阪シティバス
大阪メトロ・大阪シティバスの乗車割引については市営交通の民営化に伴い削除致しました。
詳しくは、Osaka Metroホームページまたは、大阪市ホームページをご覧ください。
大阪市の各施設でのサービス
大阪市立駐車場
一時駐車料金、上限料金の半額で利用可能
本人が運転、介護者が運転に同乗時
※各障がい手帳の持参、提示
大阪城天守閣
開場時間:9時~17時(最終入場:16時半)
休館日:12/28~1/1
入場料:大人 ¥600→無料
※各障がい手帳の持参、提示
大阪城西の丸庭園
開園時間:9時~17時
休園日:毎月曜、12/28~1/4
入園料:大人 ¥200→無料
※各障がい手帳の持参、提示
天王寺公園 長生庵
開園時間:9時半~17時
休演日:毎月曜、12/29~12/31
入園料:大人 ¥150→無料
※各障がい手帳の持参、提示
天王寺公園 天王寺動物園
開園時間:9時半~17時(最終入園:16時)
※ 5、9月の土、日、祝日:9時半~18時(最終入園:17時)
休演日:毎月曜、12/29~12/31
入園料:大人 ¥500→無料
※各障がい手帳の持参、提示
大阪市立博物館
開園時間:9時半~17時(最終入館:16時半)
休演日:毎月曜、12/28~1/4、展示替え期間 休館
入館料:一般 ¥300→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
城北菖蒲園
開園期間:5月下旬~6月中旬の9時半~17時
最終入園:16時半
入園料:¥200→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
大阪市立長居植物園・自然史博物館
3月~10月の入園時間:9時半~17時(最終入園:16時半)
11月~ 2月の入園時間:9時半~16時半(最終入園:16時)
休演日:毎月曜、12/28~1/4
植物園入園料:¥200→無料
植物園・自然史博物館共通券:¥300→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
※夜間臨時開園、特別展は別料金
大阪市立東洋陶磁美術館
開館時間:9時半~17時(最終入館:16時半)
休館日:毎月曜、12/28~1/4、展示替え期間
観覧料:一般 ¥500→無料(常設展)
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
大阪市立科学館
開館時間:9時半~17時(最終入場:16時半※再入場可)
休館日:大阪市立科学館のホームページ参照
プラネタリウム入館料:大人 ¥600→無料
※最終投影 16時開始
展示場入館料:大人 ¥400→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と付添1名)
咲くやこの花館
開館時間:10時~17時(最終入館は16時半)
休館日:毎月曜、12/28~1/4 休館
入館料:大人 ¥500→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
キッズプラザ大阪
開館時間:平日 9時半~17時
土、日、祝:9時半~19時
最終入館:閉館45分前まで(※当日に限り再入場可)
休館日:毎月曜、12/28~1/2(※4、9、12月に臨時休館日あり)
入館料:一般¥1,400→¥700
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
ピースおおさか(国際平和センター)
開館時間:9時半~17時(最終入館:16時半)
休館日:毎月曜、12/28~1/4、毎月末
ピースおおさかホームページ参照
入館料:大人 ¥250→無料
※各障がい手帳の持参、提示
大阪市立大学理学部植物園
開園時間:9時半~16時半(最終入園:16時)
休園日:毎月曜(月曜が祝日の場合開園)、12/28~1/4
入園料:大人 ¥350→無料
アクセス:京阪電車交野線私市(きさいち)駅下車、徒歩6分
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
大阪人権博物館(リバティおおさか)
開館日時:水~金、10時~16時(最終入館:15時半)
土、13時~17時(最終入館: 16時半)
閉館日:日、月、火、祝日、毎月第4金曜、4/1~10、3/20~31、12/20~1/20、8/13~15
入館料:大人 ¥500→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
開館時間:10時~17時(最終入館:16時半)
休館日:住まいのミュージアムホームページ参照
入館料:大人 ¥600→無料(常設展)
※企画展観覧料は別料金
※各障がい手帳の持参、提示
海遊館
開館時間:10時~20時(最終入館:19時)
休館日:なし
入館料:大人 ¥2,300→¥1,150
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
大阪府咲洲庁舎展望台(コスモタワー)
開場時間:11時~22時(最終入場:21時半)
定休日:月曜日
入場料:大人 ¥700→無料
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
京セラドーム「ドームツアー」
ツアーコース、出発時間など様々あります。
詳細は、京セラドーム大阪ホームページ参照
ドームツアー参加料:オリックスバファローズ、阪神タイガースのファンクラブ会員価格と同じ
※各障がい手帳の持参、提示(本人と付添1名)
天保山大観覧車
開場時間:10時~22時(最終乗車受付:21時半)
乗車料:一般 ¥800→¥400
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
大阪歴史博物館
開館時間:9時半~17時(最終入館:16時半)
休館日:毎火曜(火曜が祝日の場合は翌日)、12/28~1/4
常設展観覧料:大人 ¥600→無料
※特別展、常設展とは別に観覧料が必要
※各障がい手帳の持参、提示(本人と介護者1名)
全国(東京都)の各種手帳取得で受けられる支援サービス
所得税・住民税の控除
NHK受信料の減免
交通機関の運賃割引
※精神障がい保健福祉手帳は対象外となる事が多い
上下水道料金の割引
公営住宅への優先入居
携帯電話利用料金の割引
- au/スマイルハート割引
- ソフトバンク/ハートフレンド割引
- ドコモ/ハーティ割引
公共施設の利用割引
- 映画館
¥1,800→ ¥1,000(同伴者1名も対象) - 上野動物園
¥600→ 無料(同伴者1名も対象) - 東京国立博物館
¥620⇒ 無料(同伴者1名も対象) - 東京スカイツリー
①<350m> ¥2,060→ ¥1,030
②<450m> ¥1,030→ ¥510
③<セット> ¥3,600→ ¥1,800
(①②③ともに同伴者1名も対象) - 葛西臨海水族園
¥700→無料(同伴者1名も対象)
※各施設利用の際は、各障がい手帳の持参、提示が必要です。