こんにちは、行政書士の大場です。
仙台市でB型事業所を開設しようとすると、最初の関門として必ず出てくるのが 「事前相談・事前協議」 です。
仙台市でのB型事業所開設は、事前相談が全体の流れを左右する最大のポイントです。
もし事前相談を「とりあえず行ってみる場」「軽い打ち合わせ」くらいに考えてしまうと、その後の 図面修正・書類作り直し・生産活動計画の再構築 など、大きな負担が一気に押し寄せることがあります。
逆に、事前相談の段階で
・図面(相談室・動線)
・生産活動の内容と安全性
・工賃の見込み
・職員体制の基本構想
などをしっかり整理して臨めば、その後の 申請 → 実地調査 → 開設 の流れが驚くほどスムーズに進みます。
今回は、この「事前相談」について行政手続きの視点から分かりやすく整理し、何を準備し、どこを説明すべきかを整理していきます。
事前相談で持参すべき資料
仙台市が特に重要視しているのは、次の4点です。
① 平面図・配置図(できるだけ確定版)
・相談室
・作業室
・休憩室
・トイレ
・避難経路
これらが明確に示されていることが必須です。
② 事業計画(簡易版でOK)
・生産活動内容
・工賃の見込み
・利用者層の想定
③ 生産活動の計画(安全性の説明)
・印刷/菓子/農福などの場合は特に重要
・インク、熱、刃物、重量物の安全策
④ 職員体制のイメージ(配置基準を満たすか)
・サビ管(サービス管理者)
・生活支援員
・職業指導員
・生活支援員
・職業指導員
の勤務イメージを伝えられると効果的です。
想定される質問
事前相談では、行政側から次の項目を確認されます。
① 工賃の見込みは?
工賃と生産活動計画の整合性を厳しく見ます。
② 相談室は完全個室で声漏れしませんか?
仙台市の超重要項目
平面図段階で細かく見られます。
平面図段階で細かく見られます。
③ 安全対策はどうしますか?
生産活動の作業の安全性
④ 職員体制は確保できそうですか?
サビ管などの確保状況を聞かれます。
⑤ 用途変更や消防の見込みは確認済みですか?
建築士・消防相談の資料があると安心されます。
よくある“NGパターン”
事前相談でつまずく例を整理すると、次の5つが代表的です。
NG① パーテーションで相談室を作ろうとしている
→ 仙台市では完全個室が必須。
NG② 生産活動が漠然としている
→ 「軽作業です」だけでは工賃の根拠にならない。
NG③ サビ管が未確保で説明が曖昧
→ 指定申請に進めないレベルの問題。
NG④ 図面が途中版で確定していない
→ 「この状態では判断できません」と返される。
NG⑤ 用途変更を確認していない
→ 最悪の場合、開設が数か月遅れる。
事前相談は“方向性合わせ”の場
仙台市の事前相談は
・安全
・生産活動
・図面
・工賃
・職員体制
この「方向性が合っているか」を確認する時間です。