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<就労継続支援B型事業所 新規開設手順(仙台市)①>新規開設スケジュール全体像

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こんにちは、行政書士の大場です。

仙台市で「就労継続支援B型事業所を開設したいのですが、まず何から始めたらいいですか?」というご相談をいただくことがあります。

しかし実際のところ……B型事業所の開設は 建物・消防・用途変更・行政手続き・書類・職員採用 が同時並行で進むため、最初は“どこから手をつければいいのか”わかりにくいのが本音です。

さらに仙台市は
・事前相談の重要性が高い
・相談室の基準が厳しい
・用途変更の判断がシビア
・消防の確認が細かい

という特徴があり、スケジュール管理が非常に大事です。

そこで今回は、法人設立 → 物件 → 事前相談 → 工事 → 職員募集 → 書類 → 申請 → 実地 → 開設
という開設プロセスを「わかりやすく」「時系列」で整理した“仙台市版 スケジュール”を整理しました。

全体の流れ(6〜7か月間のロードマップ)

  1. 法人設立(必要な場合)
  2. 物件選定・用途変更の確認
  3. 仙台市へ事前相談
  4. 工事・設備整備
  5. 職員募集
  6. 書類セット整備
  7. 指定申請(開設希望日の2ヶ月前)
  8. 実地調査
  9. 開設

全体像はこの9ステップ。
ここが頭に入るだけで、開設作業が劇的にスムーズになります。

開設7〜6か月前

<法人設立>(必要な場合)
新規法人で開設する場合はここからスタートです。

□ 定款作成
□ 定款認証(株式会社)
□ 法人登記
□ 法人印鑑の作成
□ 税務署・県税への届出
□ 社会保険の手続き
□ 法人銀行口座の開設

※既存法人の場合、このステップは不要です。

開設6か月前

<物件選定・用途変更・消防の確認>

B型事業所開設の成功は 物件選びが8割 と言われるほど重要です。

□ 建築士に用途変更の判断を依頼
□ 平面図・配置図の入手
□ 相談室を「完全個室」で確保できるか
□ 換気・採光
□ 作業動線の安全性
□ 駐車場の確保(職員・送迎)
□ 消防署へ事前相談(自火報・避難経路・誘導灯等)

仙台市は「相談室の防音」と「避難経路」に特に厳しいので注意

開設6か月前

<職員募集・必要書類の整備>

職員募集

□ サービス管理責任者
□ 職業指導員
□ 生活支援員
□ 事務員(必要に応じて)

募集媒体の例
・ハローワーク
・インディード
・ジョブメドレー
・地域SNS・自社求人サイト

サビ管が確保できないと指定申請が出せません。
ここが最大の山場です。

開設5か月前

<仙台市へ事前相談>

事前相談で行政から“方向性の許可”を得るイメージです。

□ 平面図・配置図
□ 事業計画(簡易版)
□ 生産活動の案
□ 想定定員
□ 職員体制の方向性
□ 工事スケジュール
□ 開設希望日

仙台市は
・安全に運営できるか
・生産活動の妥当性
・工賃に現実味があるか
・職員を配置できる見込みがあるか
・図面に無理がないか
を丁寧に確認します。

開設4か月前

<設備工事スタート>(工事が必要な場合)

□ 相談室(完全個室)
□ 作業室・休憩室
□ バリアフリー動線
□ 手洗い場
□ 換気設備(印刷・菓子等)
□ 消防設備(自火報・誘導灯)
□ 倉庫・在庫保管スペース

特に「相談室の防音」と「換気」は後から変更しにくいため、この時点で完成度を高めておくのがポイントです。

<書類セット整備>

□ 運営規程
□ 利用契約書
□ 重要事項説明書
□ 生産活動マニュアル
□ 事故対応マニュアル
□ 個別支援計画の様式
□ 個人情報保護規程
□ 苦情解決規程
□ 消防関係書類
□ 賃貸契約書
□ 嘱託医契約

この書類は開設後も“使い続ける本体”になるので丁寧に。

開設2か月前

<仙台市へ「指定申請書」を提出>

仙台市では 開設希望日の2か月前提出が絶対ルール です。

提出書類一式
・指定申請書(仙台市様式)
・運営規程
・職員体制表
・職員資格証
・生産活動説明書
・工事完了写真
・賃貸契約書
・平面図・立面図
・消防関係書類
・法人の登記事項証明書
・定款

1日でも遅れると、開設が1ヶ月先になります。

開設1か月前

<仙台市による実地調査>

□ 図面どおりの整備か
□ 消防設備(自火報・誘導灯・消火器)
□ 相談室の防音
□ 生産活動の安全性
□ 嘱託医との連絡体制
□ 運営書類が整っているか

修正が出ると開設日に間に合わないため、ここまでの準備が非常に大切です。

開設日

<サービス開始>

□ 利用契約(説明・署名)
□ 生産活動開始
□ 記録開始(支援記録・出席簿)
□ 初回アセスメント
□ 相談支援専門員への案内送付
□ 利用者の見学・体験受け入れ開始

仙台市でのB型事業所開設は「順番の理解」が最重要です。

仙台市は
・物件
・用途変更
・消防
・事前相談
・職員募集
・書類整備
・実地調査
この流れがしっかり揃うと、開設が非常にスムーズになります。
逆に、ひとつでも抜けるとスケジュールが一気に崩れます。
このブログを「開設ロードマップ」として活用していただければ幸いです。


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2025年11月14日 12:10